「アマゾン ダッシュ ボタン」で驚くのは早い。未来のECは注文すらしなくなる!?

テクノロジー

 

2016年12月5日、Amazonからボタンを押すだけで洗剤や飲料などの日用品が注文できる「Amazon Dash Button(アマゾン ダッシュ ボタン)」の販売が開始されました。「自宅の壁などに貼ったボタン」を押すだけで日用品が届く、最先端なのにどこか懐かしい気もするECサービスをご紹介します。

 

 

■全てのモノがインターネットに繋がる時代に

 

Amazon Dash Buttonとは、手のひらに収まるサイズの小さな端末にあるボタンを押すだけでその商品が届くというサービスで、なくなったら繰り返し購入する必要のある日用品が、ボタンを押すだけで簡単に買えるようになります。アメリカでは2015年3月からスタートしていたサービスで、とうとう日本にも上陸しました。利用するには年会費3,900円のAmazonプライム会員になる必要があります。

 

Dash Buttonの端末はAmazonのサイトで1個500円で販売されています。注文できるのは洗剤や飲料、シャンプーやおむつなどの日用品で、現在40種類以上が購入できるようになっています。端末の購入後は、スマホアプリからWi-Fiに接続して設定を行う必要があります。ひとつのボタンには同じブランドのラインアップの中から、繰り返し購入したい商品を1種類選ぶようになっています。台所の壁やお風呂場などにペタッと張っておけば、ないと思ったタイミングで即注文ができます。

 

このDash Button は、今注目されているIoTの技術を活用したサービスです。IoTとはInternet of Thingsの略で、日本語では「モノのインターネット」と訳されるように、パソコンやスマホだけでなく家電をはじめとした様々なモノがインターネットに繋がったり、相互に通信したりすることを言います。このIoTの技術がさらに普及することで、Dash Buttonのようにこれまでになかった新たなECサービスが生まれる可能性があります。

 

 

■自分の好みを学習・分析しておすすめしてくれる

 

IoTと同様に注目されているAI(人工知能)の技術も、ECサービスへの応用が期待されています。AIとは Artificial Intelligenceの略で、コンピュータを使って人工的に人間の知能のように学習したり分析したりすることを言います。囲碁や将棋の名人がAIと対決して勝った、負けたといったニュースを見られた方も多いのではないでしょうか。

 

AIを活用したECサービスでは、Amazonで過去の閲覧・購入履歴からユーザーの好みを分析しておすすめの本を表示してくれる「リコメンド機能」と聞くとピンとくる方も多いかと思います。そのほかにも、ファッションサイトで洋服を購入する際に、その商品に合った靴やアクセサリーをAIで分析してコーディネートしてくれたり、自分の好みをAIが学習してファッションアイテムをおすすめしてくれたりするサービスも登場しています。

 

 

■「選ばない」「注文しない」未来のECサービス

 

これらIoTやAIなどの新しい技術を活用することで、未来のECサービスはどうなっていくのでしょうか。Amazonでは、Dash Buttonの発売と同時に「Amazon Dash Replenishment Service (DRS)」(アマゾン ダッシュ リプレニッシュメント)というサービスを開始することを発表しました。これは、プリンターや浄水器などの家電にIoTの機能を組み込んでインターネットにつなげることで、家電で使用する消耗品の残量を検知して自動的にアマゾンに再注文するサービスです。

 

こういった技術がさらに発展していくと、例えば、コーヒーメーカーがインターネットに繋がっていれば、ネットで購入したコーヒー豆の残量とコーヒーメーカーの使用料を計算して、コーヒー豆がなくなる前に自動で再注文してくれる、といった使い方ができるようになるでしょう。さらに、これまでの注文履歴からユーザーが好きなコーヒーの味を分析して、バリスタのように自分の好みにあったコーヒー豆を選んで届けてくれるようになるかもしれません。このように、何もしなくても「足りなくなる前に」「自動的に」「自分の好みに合った」商品が届く、「選ばない」「注文しない」ECサービスが当たり前になる日も遠くないのではないでしょうか。

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遠藤奈美子

遠藤奈美子

ネットショップの運営に携わり、自身でも日常生活のほぼ全ての買い物をオンラインで行っていることから、ユーザー目線かつ運営者としての厳しい視点で情報を発信。EC事業者と消費者の橋渡し役を目指す。

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