ローコスト型かハイクラス型か。ビジネスホテルはどう使い分けるのが賢いのか?

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■ビジネスホテルとシティホテルの違いは?

 

ビジネスホテルとはどういうホテルを言うのか、は度々受ける質問だ。ビジネスホテルの対義的表現として「シティホテル」がある。シティホテルとは、宿泊というホテル本来の機能に加え、レストランやバンケットルーム、ジムやショッピングアーケードといったパブリックな機能も有するホテルを指す。サービスも、ドアマンからベルボーイ、コンシェルジュを配置し“フルサービス”でゲストを迎える。国際的には、本来のホテルとはこのような施設をいう。

 

一方のビジネスホテルは、宿泊に特化したホテルをいう。もちろん簡易的なレストランや飲食スペースは併設されているが、これは法律上の要請であり(なければラブホテルに該当する場合も)基本的に宿泊する客室で構成されている。サービスもフロントサービスを主体とする“リミテッドサービス”だ。

 

 

■ローコスト型とハイクラス型を使い分ける

 

ビジネスホテルはローコストが基本で、機能性や立地などが重視されるものの、快適な滞在という点では限定的であった。ところが、最近のブームは快適ステイにも気遣う「ハイクラス型ビジネスホテル」だ。客室面積やベッドはシティホテルクラス、スイートルームを設けたり、天然温泉付きの大浴場、グルメでハイセンスなレストランまで備える“ビジネスホテル”まで登場している。こうなると最早シティホテルとも言えそうだが、パブリック機能やフルサービスではない点を考慮すると、やはりビジネスホテルに分類される。

 

ハイクラス型はその性格上コンセプトに特徴がある。快眠を追求するチェーン、温浴施設を充実させるチェーンなどそれぞれの特徴を調べつつ、一度利用してみると新しい発見もあることだろう。一方、ローコスト型で重視したいのは無料サービスの充実度だ。フリードリンクや各種アメニティなど意外なほど無料サービスが充実している。宿泊料金が安いのだから他のサービスは有料という発想はそこにはない。安いからこそ無料にするのだ。無料とはいえ、宿泊料金に転嫁されていることは言うまでもないが、別途料金を支払わずとも受けられるサービスには注目したい。

 

 

■ハイクラスブランドの無料朝食を狙う

 

ローコスト型の無料サービスが最も顕著なのが朝食だ。ハイクラス型は有料、ローコスト型は無料という“逆転現象”が特徴。ハイクラス型はブランディングも考慮し、朝食のクオリティも高くするゆえに有料にせざるを得ない。ところが、ハイクラス型でも無料朝食を提供する施設も登場してきた。

 

スーパーホテルのハイクラスブランド「スーパーホテル LOHAS」で注目されているのが、「スーパーホテルLohas池袋駅北口」の朝食だ。無料朝食では珍しいフルーツの提供をはじめ、ご飯モノやパンなどの主食もバラエテイに富む。焼き魚やソーセージ、ベーコンなどを加熱するロースターを導入することで見せ方にも気遣う。無料とはにわかに信じがたい内容の数々だ。こうした動きは今後も加速していくものと思われる。要チェックだ。

 

 

■大箱ビジネスホテルのキャンセル狙い

 

訪日外国人客の増加を要因とするホテル活況は、料金の高騰や稼働率の上昇を招いた。ビジネスホテルの割高感には利用者の不満が募っている。曜日を選べるのならば、日曜日や月曜日は割安だが、なかなかそうはいかない時もあるだろう。特に、高騰だけならまだしも満室で取れない、という時にはどうしたら良いか。基本的にはキャンセル狙いが賢い。キャンセル料の発生する3日前などキャンセルが出やすいタイミングを狙う、電話予約が取りやすいという3つの3+Tの法則に加え、“前泊でゲットする”という方法もある。

 

例えば土曜日に宿泊したいが満室という時、スケジュールや金銭的な余裕があれば金曜日に前泊、チェックイン時にフロント係へ、「土曜も宿泊したいのでキャンセルが出たら連絡してほしい」旨伝えておく。ホテルとしては、キャンセルをいま宿泊している客へ割り当てるのが一番楽で確実だろう。このようなキャンセルを優先してゲットする術も覚えておくといいかもしれない。前泊して地元のグルメなども満喫できれば旅の楽しさも倍増だ。

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瀧澤 信秋

瀧澤 信秋

ホテル評論家、旅行作家。ホテル情報専門サイト「ホテラーズ」編集長。ぐるなび「ippin」ホテルグルメオフィシャルキュレーター。一般社団法人JTWO日本旅行作家協会正会員。日本を代表するホテル評論家として、利用...

瀧澤 信秋のプロフィール
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