22年続いた「チューボーですよ!」最終回に何が起こる!?

エンタメ

広川峯啓

出典:「新チューボーですよ!」公式サイトより

1994年4月のスタート以来、22年にわたって土曜の夜を締めくくってきた「チューボーですよ!」が、12月24日をもって終了することになりました。いつまでも続くと思っていたものがなくなってしまうと、たとえ毎週見ていなかったとしても、なぜかショックを感じてしまうもの。去り行く番組に送る言葉をささげたいと思います。

 

 

■いつでも見られた姿が見られなくなる喪失感

 

長年同じ時間帯で続いていた番組が終わりを告げると、いつも心の中にポッカリと小さな穴が空いてしまう気がしてしまいます。「笑っていいとも」や「ごきげんよう」の時もそうでしたし、「笑点」で桂歌丸師匠が勇退された時にも、同じような気持ちになったものでした。そこに共通していたのは、毎回見ていたかどうかに関係なく、決まった時間に変わらない姿がそこにあったのに……、という喪失感のようなものでしょう。

 

土曜の夜の締めくくりとして長年親しまれてきた「チューボーですよ!」(正確には2013年以降は「新チューボーですよ!」)が、今年いっぱいで終わってしまいます。たとえ一度も見たことがない人であっても、堺正章(巨匠)が毎回一品料理に挑戦し、「星3つです!」とシャウトするために奮闘するという内容は、誰もがご存知のことでしょう。

 

 

■漂ってくる昭和の香り

 

スタートは今から22年前の1994年4月ですが、派手派手しいセットもなければ凝った演出もない、シンプル・イズ・ベストといえる番組作りからは、昭和の香りさえ漂ってきました。ほぼ同時期にフジテレビでスタートした「料理の鉄人」と比べると月とすっぽんというか(いや、どっちが良い悪いとかじゃないですよ)、料理バラエティーというジャンルの両極端ともいえる2番組ですが、一方は一時大ブームを起こすものの時代の波の中に飲み込まれてフェイドアウト。もう一方は大きく騒がれることこそなかったものの、20年以上もの年月を同一フォーマットで貫き通してきました。

 

毎回企画を変える「タモリ倶楽部」のような番組も凄いと思いますが、「チューボーですよ!」のように、かたくなに企画を変えずに長年通すというのにも大したものだと思います(ちなみに、どちらの番組も「ハウフルス」という制作会社が手がけています)。

 

 

■昭和のエンターテイナー、半世紀を駆ける

 

もう一つ昭和の雰囲気を色濃く映し出しているのが、1965年から芸能界の第一線を駆け抜けてきたエンターテイナー堺正章の存在でしょう。ひょっとしてご存じないかもしれない若い方々のために説明すると、タモリ、たけし、さんまのビッグ3が活躍する遥か以前から、歌手、俳優、司会、コメディアン(さらに、ミスターかくし芸という肩書きも)として第一線で活躍してきた、とてつもない「芸能の鉄人」なんです。

 

いつの時代にも頂点に君臨したスターはいましたが、半世紀という長期間に渡って、メインの番組に出演し続けたタレントは、おそらく唯一無二でしょう。なぜ、これほど長く人気を保ってきたのか? 詳しく書き記していくと「堺正章論」が一冊出来上がってしまいますから、ここでは思いっきりかいつまんで説明します。

 

 

■長年にわたりトップで戦うには

 

先に述べたように、長年にわたり様々な顔を使い分けてきた鉄人は、時代の移り変わりとともにセルフイメージもマイナーチェンジしてきました。グループサウンズ「ザ・スパイダース」在籍時は典型的なアイドル。ソロデビュー後はお茶の間に愛されるお兄さん。司会業に進出してからはゲストを巧みに引き立たせるスタンスに。そして年に一度のかくし芸では日本中のお茶の間をワクワクハラハラさせる芸達者ぶりを、存分に発揮していました。

 

そして現在は「堺シェンシェイ」として、8割尊敬され2割おちょくられるという絶妙な立ち位置を確立。さらに驚かされてしまうのは、ここまで挙げてきた様々な顔を完全に切り替えるのではなく、今でも垣間見せてくれるんですね。

 

長らく女性アシスタントとの2人体制だった「チューボーですよ!」も、平成ノブシコブシの吉村崇がレギュラーに加わってからは、何となく一歩引いているようにも見受けられましたが、先日、ゲストにヒロミを迎えた時は、因縁(笑)のコンビ復活で30分間丁々発止のやり取りを展開。吉村たちの付け入る隙がなかったほどでした。

 

 

■最後にアレが聞きたい!

 

番組は24日がラスト。ゲストは初代アシスタントの雨宮塔子と唐沢寿明ということで、いやがおうにも盛り上がること間違いなしですが、一つだけ勝手なリクエストをさせてもらえるなら、初期オープニングテーマの「♪キューリ、トマト~」ってやつを、最後にもう一度聞かせてもらいたいものですね。あれを聴くと、土曜日完全に終わった~って思えてたんですよ。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

citrusの人気記事をお届けします

広川峯啓

広川峯啓

テレビとお笑いをこよなく愛するオヤジです。いつの間にか、話題が昭和にシフトしてしまうところは多目に見てください(笑)。

広川峯啓のプロフィール
続きを読む
ページトップ