「麺なしラーメン」と「寿司のシャリ残し」、OKとNGの境界線は?

ライフスタイル

 

12月12日の『とくダネ!』(フジテレビ系)で、最近はダイエットを気にして麺なしでラーメンを注文する人が増えており、その風潮に合わせ豆腐や野菜などを麺の代わりに入れるラーメン店も増えている……みたいな主旨の特集が組まれていた。

 

「麺なしラーメン」について、番組が男女100人に聞いたところ、「賛成」が36人、「反対」が64人という結果となり、この日“反対派”の筆頭格であった小倉サンは「ラーメンじゃない!」「メニューを変えろ!」と過剰なまでに息巻いた。

 

もはや『とくダネ!』内では「単なる頑固ジジイ」「老害」扱いの、ここ数年はなにかと発言するたびにネット上で吊し上げを喰らいがちな小倉サンではあるが、同じく老害を確実に患いつつある私としては、それらの“小言”にけっこう納得できる部分も、じつは多かったりする。……のだけれど、こと今回にかぎっては「アンチ小倉」の主張を貫きとおしたい。麺なしラーメン、別にかまわないではないか。

 

そりゃあ、ラーメンの「汁」には強力粉や重曹を使ってつくりあげた「麺」がベストマリアージュなのは間違いない。しかし、それなりに意識が高い店が提供する近ごろのラーメンは、「麺」を抜いた「汁」と「具」のみでも充分に“料理”として成立するのだから、さまざまな事情でどうしてもそうしたい人は、お店側が「それも良し」とするなら、そうすればよいだろう。きちんとお酒も飲める蕎麦屋なら、蕎麦がのびないようあえて蕎麦を抜く“天抜き”(=天ぷら蕎麦から蕎麦を抜いたもの)なるメニューもあるのだからして。ただし、アルコールを入れるにしてもせいぜいビール一本程度で、原則としては食べたらさっさと帰るラーメン屋では、「汁」に浸っている「具」が“つまみ”ではなく、ある程度“主食”の役割も果たさなければきびしい気もするが……?

 

また一方で、この「麺なしラーメン」とコンセプト(糖質制限による炭水化物抜き)自体は似通った案件である「回転寿司でシャリを残す人」がネット上で賛否両論を呼んでいるが、私はコッチに関しては、断固「反対!」の姿勢を示したい。

 

実際、とある回転寿司屋に行ったとき、となりにいた20代前半くらいの女子二人組がコレをやっていたのを目の当たりにしたことがある。一つの皿に積まれたネタを剥がされたシャリがいかにも残飯っぽくて、とにかく汚かった。汚すぎてマジで食欲が減退するし(普段なら軽く20皿は平らげる私が、その日にかぎっては10皿止まりだった)、「世界のどこかではまだ餓死する子どもだっていっぱいいるのに…」なんて罪悪感すら湧いてきて、胸が痛くなる始末……つまり、「麺なしラーメン」と決定的に違うのは“周囲に迷惑”! 「そんなことするんだったら、刺し盛りを注文すればいいじゃないか」「刺身を出してくれる割烹だか居酒屋にでも行けばいいじゃないか」と、ついスタンダードに突っ込みたくなるのだ。

 

まだ、日本では「お客さまは神様」的空気が根強く残っているとよく言われるが、「料金に見合った適正なサービスを提供する」時点で店と客との関係は対等、「お客さま」はあくまで「人間」なのである。

 

だから、店側はもっと客の理不尽に向けて、堂々と「お断り」を入れてもよい。「ウチのラーメンは麺ありきなので」と「麺なしラーメン」を拒絶するのもアリ。それで客との“良好な関係”が台無しになったところで、たまたま縁がなかっただけ……ましてや「回転寿司のシャリ残し」は確実に他の客にも悪影響を及ぼしているのだから、むしろ職人さんが感じる不快感をあらわにしてほしい。万一、あらわにされた客が腹いせにネットで罵詈雑言を連ね炎上したところで、火消し役を買ってくれる常識人はかならず実在するのだから。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

citrusの人気記事をお届けします

山田ゴメス

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

山田ゴメスのプロフィール
続きを読む
ページトップ