「栄養満点・睡眠たっぷり」とは言えない私が風邪をひかない理由

ヘルス&ビューティ

清水なほみ

 

この季節は、インフルエンザやノロウイルスなど「流行りもの」が増えてきますから、娘2人を保育園に通わせている私は常に感染症情報が気になるところではありますが……手洗いうがいもしないくせに、2人ともなぜか元気いっぱい。元気すぎて夜もなかなか寝てくれないので、私の睡眠時間は削られる一方です。


かくいう私も、娘たちの元気に便乗して最近は風邪知らずですが、生活習慣的には決して「栄養満点・睡眠たっぷり」というわけではないのです。2人を入浴させていたら自分は浴槽に入る暇なんてありませんし、2人を食べさせながらだと自分は残り物をつまむ程度になってしまいますし、夜中に2人が交互に目を覚まして来たりすると、1~2時間おきの細切れ睡眠……子育て中のワンオペママたちは、きっと皆さん似たような状況だと思います。

 

 

そんな悪条件下でも、健康を保つ秘訣がいくつかあるんですよ。一番重要なことは「風邪をひかないように気をつけなくちゃ」と思わないことです。この季節、風邪がはやり始めると、あいさつ代わりに「風邪に気を付けて」とか「風邪をひかないようにね」なんて言ってしまいがちですよね。あれ、実は逆効果です。なぜなら、脳は「否定型」を理解しないからです。

 

 

子どもに「こぼしちゃだめよ」と言って水の入ったコップを渡すと、どこかのタイミングでたいていこぼしますよね。なぜなら、「こぼしちゃだめ」と言われた時点で子どもの脳には「水をこぼす」映像がインプットされるからです。

 

 

「風邪をひかないように」も同様で、そう思ったり言われたりした時点で、脳には「風邪を引いた自分」がインプットされます。そして、脳は思い浮かべたことを忠実に再現しようとする機能が備わっているんです。「風邪をひかないように」と思ってマスクをしたり手洗いうがいをしたりするのも同じことです。あまり意味がないどころか、その行為を行うごとに「風邪をひいた自分」をインプットすることになります。風邪もほかの病気と同じで、「風邪をひきたい理由」があるからその状態になるわけです。わざわざ風邪をひく必要性がなかったら、「風邪」そのものを扱わないことです。

 

 

ちなみに、「気合いで」風邪を治そうとするのも逆効果です。なぜなら、「気合いを入れる」=「それは難しいこと」だと脳に教えることになります。何かを行う時、「頑張る」「気合を入れる」「絶対にやると宣言する」といった行為は、いずれも「それは自分にとってハードルの高いこと」だとインプットすることになります。だって、息をするのに「気合い」を入れますか?「絶対に息をするぞ!」と宣言しますか?人は、自分にとって「難しいと思っていること」に向かい合う時に「気合を入れる」わけです。

 

 

とは言え、風邪を予防するための「戦略」が全く不要なわけではありません。私も「体がちょっと休みたがってるかも~」と感じたら、一般的な風邪対策として次のようなことをやってます。

 

 


*アロマオイルで蒸気浴

主にのどの症状に効果的です。ユーカリやラベンダーのアロマオイルを数滴浴室の床に落として、その上に熱いお湯をシャワーで勢いよく当てます。壁や浴槽などにもシャワーを当てて、浴室内をミストサウナ状態にしたら、ゆったりお湯につかりながら蒸気を深呼吸して吸い込みます。

 

*葛根湯倍量投与

風邪のひき初めに効果的です。ちょっとのどがイガイガするかも、鼻がつまるかも、ぞくっとしたかも、といった風邪の初期症状が出てから24時間以内に葛根湯を通常の量の倍量いっぺんに飲みます。

 

*ビタミンCの定時投与

風邪の予防又は悪化予防に効果的です。ビタミンCを高濃度に保つことがポイントですが、水溶性なので1回にたくさんとってもすぐに尿に出て行ってしまいます。ビタミンCのサプリメントを3~4時間ごとに6回以上繰り返し服用します。

 

 

これらの「予防のための行為」を「風邪をひかないように」行うのではなく、「明日からもやりたいことが元気いっぱいできるように」行うわけです。毎日が「理想の自分の姿」で充実して過ごしていれば、きっと「風邪をひいている暇」なんてなくなりますよ。

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清水なほみ

清水なほみ

女性医療ネットワーク発起人・NPO法人ティーンズサポート理事長。日本産婦人科学会専門医で、現在はポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。女性医療の先駆者の下、最先端の性差医療を学び、「全ての女性...

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