逃げるだけじゃない!「○げるは恥だが役に立つ」人生の極意5つ

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回を重ねるごとに盛り上がって、一種の社会現象になったテレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS)、通称「逃げ恥」ブーム。主人公のふたりはもちろん、それぞれの登場人物の言動から、「とらわれない生き方」や「自分の頭で考えること」の大切さを教えられました。12月20日に最終回を迎えましたが、感動の余韻がまだ日本列島を覆っています。

 

せっかくですから、いろんなことを「逃げ恥」に学んでしまいましょう。恥だけど役に立つのは、逃げることだけではありません。さまざまな「恥だが役に立つ」ことについて考えることで、人生の極意が見えてくるはず。キリがないので「○げる」に絞りつつ、ここでは5つの例にスポットを当ててみました。

 

その1「脱げるは恥だが役に立つ」

最近、忘年会で一発芸をさせる会社は減りましたが、まだないわけではありません。そういう流れになったときの窮余の策として、昔から一部のサラリーマンに頼られてきたのが、「脱ぐ」という芸(?)。間違いなく恥ですが、出番をこなすという役には立ちます。アイドルや女優のみなさんも、脱ぐことが役に立っているケースは少なくありません。

 

その2「投げるは恥だが役に立つ」

サービス残業や過重労働が当たり前の職場で、このままだと心身を壊してしまいそうだと思ったら、仕事なんて投げ出してしまいましょう。自分の健康より会社の都合を優先してしまうのは、ただの洗脳です。上司から「投げ出して恥ずかしくないのか!」と言われたとしても、気にする必要はありません。投げることは自分を守る上で大いに役に立ちます。

 

その3「告げるは恥だが役に立つ」

もしも、自分の職場で「とんでもない不正」が行なわれていたら、どうすればいいのか。上司に違法行為を強要されたら、はたして拒否できるのか。不正の渦に巻き込まれてしまう前に、匿名でいいから、勇気を出してしかるべきところに告発しましょう。会社や同僚からすれば告げることは恥かもしれませんが、悔いのない人生を送る上で確実に役に立ちます。

 

その4「あげるは恥だが役に立つ」

とんでもない失敗をしたときに、それをSNSにあげる(アップする)のは、ちょっと恥ずかしいことです。無知がバレるような思い違いをしていたときも同様。しかし、それを読んだ人の何人かは「ああ、自分は気を付けよう」「なるほど、勉強になった」と思ってくれるに違いありません。あげることは自分にとって恥ですが、世の中の役には立ちます。

 

その5「めげるは恥だが役に立つ」

人生に失敗は付きものだし、世の中はなかなか思い通りにはいきません。人間ですから、調子のいい日も悪い日もあるでしょう。いつどんなときでも元気に明るく前向きに! なんて気を張っていたら疲れて仕方ないし、どこかで無理が出てしまいます。めげたいときは存分にめげるのが、また明日から元気に頑張る上で役に立つ秘訣にほかなりません。

 

ほかにも、性格俳優の方は年齢を重ねて「ハゲるは恥だが役に立つ」ということがありそうだし、タフな交渉において、こちらの意見をすべて通そうとするのではなく「曲げるは恥だが役に立つ」が当てはまるケースは多いでしょう。値段交渉では時に「下げるは恥だが役に立つ」こともあります。キャンプやバーベキューでご飯を炊いたときは「焦げるは恥だが役に立つ」を実感しがち。お焦げ、おいしいですよね。

 

恥というのは、たいていの場合、自分の思い込みでありこだわりに過ぎません。そんなものにとらわれていたら、人生がどんどん窮屈になっていくだけ。ここにあげた「恥だが役に立つ」ことの「恥」も、本当の意味での「恥」ではなく、環境や状況によって「恥」だと錯覚させられているだけです。恥と汗はかけばかくほど身になる――と、昔から言われてきました。嘘です、いま考えました。でっち上げるも、恥だが役に立つってことでお許しください。

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石原壮一郎

石原壮一郎

1963年、三重県生まれ。コラムニスト。月刊誌の編集者を経て、1993年に『大人養成講座』でデビュー。大人の新しい概念と可能性を知らしめ、以来、日本の大人シーンを牽引している。2004年に出版した『大人力検定』は...

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