「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する空条承太郎は、第3~6部まで登場するシリーズの顔とも言える超絶人気キャラだ。そのほかのキャラは基本的にその部にしか登場しないが、承太郎のように部を超えて登場するキャラもちらほら。今回は3人紹介しよう!
■ジョセフ・ジョースター
第2部「戦闘潮流」の主人公であるジョセフ・ジョースター。特殊な呼吸法による秘術・波紋法を操り、柱の男たちを倒したジョセフは、第3部「スターダストクルセイダース」にも引き続き登場。孫の空条承太郎に未知の超能力・スタンドについて教えるため、そして先祖ジョナサン・ジョースターの宿敵DIOの復活を告げるために日本にやって来た。
その後はDIOの復活により生死を彷徨うことになった娘のホリィを救うべく、DIOのいるエジプトまで向かうことに。持ち前の波紋と自身のスタンドであるハーミット・パープルを用いて、DIO配下のスタンド使いたちと激闘を繰り広げた。
また第4部「ダイヤモンドは砕けない」では隠し子である東方仗助の存在が発覚。息子の姿を少しでも見ようと、ジョセフは杜王町にやってくるも、足腰が弱っているだけではなく、頭もボケていることから以前の屈強さは鳴りを潜めてしまっている……。しかし、土壇場になっての思いきりは相変わらず健在。犬に襲われそうになった透明の赤ちゃんを窮地から救ったシーンは、頼りがいのある往年の姿を連想させた。
■ジャン=ピエール・ポルナレフ
ジャン=ピエール・ポルナレフは、第3部「スターダストクルセイダース」から登場するフランス人のキャラクターだ。華麗な剣捌きを誇るスタンドであるシルバー・チャリオッツを駆使する彼は、妹を殺した右手が2本の男に復讐するために承太郎たちの旅に同行した。
コメディリリーフの役回りが多いポルナレフは、一行のムードメーカー的な存在。情に厚く、どんな人でも分け隔てなく接する彼の性格に好感を抱いた読者も多いはず。DIOとの最終決戦後も生き残り、祖国フランスに帰るために承太郎、ジョセフと別れた。
そんなポルナレフは第5部「黄金の風」で再登場を果たすことになる。実はポルナレフは第3部後も承太郎とともに「弓と矢」の行方を追いかけており、それを持ち出した人間を探していた。やがてその人物がギャング組織・パッショーネのボスであるディアボロだとわかるも、パッショーネはポルナレフを社会的に孤立させ、外部から助けを呼び出せない状況へと追い詰めてしまう。挙句の果てにポルナレフはディアボロのスタンドであるキング・クリムゾンに完全敗北。この戦いでポルナレフは右目と両足を失ってしまった。
その後、何とか一命を取り留め、ディアボロを倒す者が現れるのを待ち隠居することに。そして、第5部「黄金の風」の主人公であるジョルノ・ジョバーナの一行と出会うことになるのだ!
■広瀬康一
第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場した広瀬康一。当初は力を持たないただの高校生であったものの、スタンドの矢に撃ち抜かれたことでスタンド・エコーズを発現。第4部の主人公・東方仗助や承太郎、虹村億安とともに杜王町を脅かす者との戦いに身を投じていくことになる。
小柄だが持ち前のガッツと正義感により、多くの読者から応援された康一。仗助、億安をはじめとする他のキャラクターたちからも好かれており、ヤンデレ気味の女学生・山岸由香子や変人漫画家・岸辺露伴からは偏愛とも言えるほどの気に入られ方をしている。
なかでも康一を信頼していたのは承太郎だった。そこで第5部において康一は承太郎からある男について調査してきてほしいと頼まれ、単身イタリアに行くことになる。そこで出会ったのが、第5部主人公のジョルノ・ジョバーナだった。
作中序盤、ジョルノにかばんを盗まれる康一は自身のエコーズact3を使って、ジョルノの動きを封殺。スタンド使いとしての貫禄を見せたのだった。出番こそ少なかったものの、第4部からさらに成長を遂げた姿に感慨深くなる読者も多かっただろう。