それは、兵庫県の主婦に起きた! 2人の息子を育てるTさんは、毎日家事に大忙し!
タッパーに入れていたカレーを食べ終え、洗おうとした時の事。容器にはカレーのルーがこびりついている。なかなかしつこい汚れ……Tさんは水ではなくお湯で洗おうとした。
そこでふと、テレビでタッパーに水を入れパスタを茹でる方法を紹介していたことを思い出した。この方法なら一度タッパーに水を入れてチンして取り出せばお湯になっているので洗いやすくなるのでは? と考えたのだ!
で、とんでもない事が起きる! 3分後……レンジの中をのぞいてみると……全くグツグツいっていない!
なので更にもう1分追加! しかし、それでもグツグツせず!
一度様子を見てみようと、レンジから取り出そうとした、次の瞬間! なんと! 激アツの熱湯が吹き上がった! 更にその熱湯が腕に! 彼女はあまりの熱さに絶叫!
実はこれ……「突沸」という現象。液体は沸点に達すると沸騰するが、沸点に達しても沸騰しない事がある。
その原因は……容器にこびりついたカレーのルー。そのルーにより水にとろみがついたことで水が混ざりにくくなり、温度差ができてしまう。すると一部が沸点に達しているのに、温度の低い部分が沸騰を抑え込んでしまう。
その状態の時に振動などの衝撃が加わると、水が混ざり温度が低かった部分も一気に沸点に到達! そうなると爆発するように沸騰が起こる!
腕に熱湯がかかった彼女は、やけどが治るのに1か月もかかったという。かき混ぜながら加熱できないときは突沸に要注意です。(2022年3月22日OA)