中途半端な分煙がいちばん困る!? トラブルが絶えない喫煙問題、“吸う側”の思いは…

コラム

citrus 編集部

禁煙の流れが進む日本社会。IOC(国際オリンピック委員会)は、「たばこのない五輪」を掲げており、会場だけでなくレストランなどを含む屋内施設が全面禁煙とするのが慣例となっています。これを受けて、日本でも2020年東京五輪を目指して公共の場を禁煙にする取り組みが進められるはずが、「喫煙」「分煙」と掲示することで店内での喫煙が可能な店が多いのも事実。店での喫煙問題、喫煙者たちはどのように捉えているのでしょうか。

 

 

■東京五輪に向けての「全面禁煙」対策、やるならむしろ、徹底的にやってほしい

 

意外にも、「喫煙者の事情をまったく無視した暴挙」だとか「なんでもかんでも五輪中心に動くなら、東京五輪なんてやめちまえ!」といった過激な論調ではありません。ポイントは、全国民レベルで「副流煙のない社会」を目指す“本気の覚悟”があるかどうかということのようです。

 

 

 

■注文の多いおしゃれな「カフェ」に用はない。オール喫煙の「喫茶店に行く」

 

「会話するな(電話するな、はまだしも)」「パソコンするな」「勉強するな」……となんでもかんでもNGとするカフェではなにをすればいいのか?と疑問を持つ喫煙者。「不寛容な世の中」にはむしろマッチする風潮なのかもしれないと諦め、「寛容で猥雑な環境」の方を選ぶのだそうです。

 

 

 

■たしかに分煙のお店はありがたいが、その中途半端さがアダになるくらいなら「いっそ全面禁煙にしちゃえば?」

 

「アンタらが飲食店でぷかぷか吸っているタバコが、どんだけ他人に迷惑をかけているのかがわかってるのか!?」なんて詰め寄られたところで、私らスモーカーからすれば、ついつい「だって、お店が禁止してないんだから別にかまわないじゃん。文句言うならお店に言ってよ」と開き直りたくもなる…というのが愛煙家の主張です。

 

 

 

■「子連れ客歓迎」でも「子連れ客お断り!」でも「全面禁煙」かまわないから、とにかく店のスタンスをハッキリしてほしい

 

煙草を吸う人と子連れ客が「たまたまとなり合わせてしまっただけなので、運が悪かったと諦めてください」とばかりにさり気なく我慢を強いられるのがいちばん辛いという筆者。愛煙家と嫌煙家が“お客さまの自主性”によって、遠慮がちにニコチン禁断症状を、副流煙を仕方なく容認し合っている状態に、辟易しているようです。