絶対見たことあるはず! ジョージア・エメマン缶の歴史

コラム

久須美 雅士

 

■「ジョージア」といえば「エメラルドマウンテン」

 

コカ・コーラの「ジョージア」といえば、1975年発売の老舗缶コーヒーブランドです。そのなかでも主力となっているのが「エメラルドマウンテンブレンド」。そこで今回は、同製品についてパッケージの歴史をたどりたいと思います。

 

まずは、「エメラルドマウンテン」というコーヒー豆についておさらいしましょう。エメラルドマウンテンはコロンビア産の最高級コーヒー豆です。コロンビア生産者連合会(FNC)による品質検査を経て、コロンビア産コーヒー豆のうち1~3%の高級豆だけが「エメラルドマウンテン」と認定されます。高品質な豆というだけでなく、定温コンテナで輸出され、徹底した品質管理が施されていることが大きな特徴です。

 

豆自体は「ジョージア」が独占しているわけではなく、街のコーヒー屋さんでも売っているので、買ってきてコーヒーを淹れることも可能です。

 

 

■1994年、発売当時の缶はコレ!

 

上左:1994年、上右:1996年、下左:1998年、下右:2000年

 

発売は1994年です。缶コーヒーで「エメラルドマウンテン」を採用したのは「ジョージア」が最初だと思います。エメラルドマウンテン60%、キリマンジャロ40%をブレンドしています。1998年からの高級缶コーヒーを志向した「シグネチャー」シリーズにおいても主力製品として販売されていました。

 

 

■2000年代はロゴのリニューアルも

 

上左:2004年、上右:2005年、下左:2006年、下右:2008年

 

2000年代に入っても、「エメラルドマウンテン」は快進撃を続けます。数年ごとにパッケージ変更が行われていますが、「エメラルドマウンテン」は途切れることなく販売されていました。2008年からはブレンドだけでなく、ブラックとカフェオレも販売が開始されました。

 

 

■現在の缶は2016年から

 

上左:2008年(デボス缶)、上右:2009年、下左:2012年、下右:2016年

 

2008年には「エメラルドマウンテン」シリーズ生産3億本突破記念して、デボス(エンボス)缶が発売され、2010年からは微糖コーヒー(現在の「至福の微糖」)も販売されました。

 

そして現在、ショート缶の「ジョージア エメラルドマウンテン」、ボトル缶のヨーロピアンシリーズがブランドの2大メインストリームとなっています。

 

 

■20周年を記念した限定缶

 

20周年限定缶(2014年)

 

2014年には「エメラルドマウンテン」発売20周年を記念して、「エメラルドマウンテン」を100%使用した限定缶も発売されました。

 

 

■他社から発売された「エメラルドマウンテン」

 

「エメラルドマウンテンブレンド」(1997年・サッポロウエシマコーヒー)

 

前記のとおり、エメラルドマウンテン豆は「ジョージア」が独占しているわけではないので、過去には他社でもエメラルドマウンテンを使用した缶コーヒーがありました。