ブラックすぎ!? 役に立った!? PTA経験者たちが語る実態

コラム

citrus 編集部

沈黙に耐えかねて挙手する人を待つ「役員決め」、平日昼間に拘束されて行う「不毛な仕事」…など、PTAについてあまりいいイメージを持っていない人もいるかもしれません。とはいえ、経験してみないと真実は分からないものです。それではPTA役員を経験したパパママたちにその知られざる実態を暴露していただきましょう。

 

 

■PTAで役員をするなんて、ドM中年集団による“罰ゲーム”!?

筆者がPTA本部役員を引き受けた環境では、引き継ぎと初のPTA総会前の4〜5月、そして運動会や創立記念日や学校祭りが立て続けとなる9〜11月、次年度引き継ぎと最後の総会前の2〜3月はほぼ毎日のように学校にいて、毎日のように事務仕事と体力仕事と、「内職かな?」レベルの大量の作業を続けていた。

放課後や休日の会議もあり、自分の子どものためにと参加したのに、その子どもの習い事や食事の世話に影響を及ぼしてまで時間をやりくりするのは本末転倒では……と任期中に悩む役員も多いといいます。

 

 

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■4月に突然の「一人一つはやってもらいます」宣告がまかり通るのがPTAという仕組み

PTAを引き受けるという状況に、「進んで」とか「喜んで!」とか「いやぁもう、PTAやりたくてやりたくて、夢にまで見て」なんて気持ちが生まれる奇特な人は、なかなかいない。みんな、

 

“PTAの役員決めで、時間と手間がかかるため誰もが嫌がる役職に、長すぎる沈黙に耐えかねて手を挙げてしまった”

 

“勧誘の電話の度重なる懇願とその末の沈黙に、ついハイと言ってしまった”

 

など多かれ少なかれ似通った状況で引き受けて、気持ちの整理をつけるのに時間を要したのではなかろうか。

「お子さん1人あたり必ず1度は役員をやってください」「誰かが決まらないと、この場の解散ができません」という状況の中、沈黙に耐えかねて手を挙げる人を待つ…そんな状況が毎年繰り返させるのはなぜなのでしょうか?PTAの仕組みそのものに理由があるようです。

 

 

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■息子の中学のクラス委員の学級代表と、学年副代表をやったパパが見たPTA

「私の観測範囲」では父親のPTA参加は当たり前になってきているようです。そして、父親がPTAに参加するところで、子供の普段の様子を見る機会や先生と仲良くなっておきたいという父親が増えているように感じます。

 

私の娘が通う区立小学校は数年前に、東証1部上場企業で副社長をやられている方がPTA副会長をしていたり、今のPTA執行部も会長や本部役員にパパが入っています。私はクラス委員のじゃんけんで負けて今年は娘の小学校の委員にはなりませんでしたが、他のクラスや他の学年でパパの参加は普通にあるようです。

中学に入ったばかりの息子の様子をよく知りたい」「息子が絶対学校に迷惑かけるから先生と仲良くなっておきたい」「学校に行く回数が他の親より多いので子供の様子がよく分かる」という理由で役員を引受けたパパ。私立ならではの事情もあるかもしれませんが、意外な事実に気づいたようです。

 

 

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