芸能人が不妊や妊活を公表したり、助成制度が注目されたり、高齢出産などが理由で子どもに恵まれずに悩む夫婦も増える中、「もしかして不妊かもしれない」と早い段階で気にするカップルもいるかもしれません。必要以上にナイーブになる前に、不妊について知っておきたいことをまとめました。
■20代なのに「自然な妊娠」が難しいケースも増えている
卵巣機能つまりホルモンのバランス的に一番安定するのは、20代から35歳くらいまでです。しかし、最近はダイエットのし過ぎやハードワークなどの影響を受けて、本来は一番ホルモンバランスが安定して、月経周期も整うはずの時期に、月経不順で悩む方も増えています。それに伴って、20代なのに「自然な妊娠」が難しいというケースも増えているのです。
何も基礎疾患がないのに、妊活を始めて1年たっても妊娠しない場合は、早めに婦人科を受診して不妊検査や治療を受けた方がよいかもしれません。
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■実は不妊症の原因の半分は男性側にもある
「男性不妊」とは、不妊の原因が男性側にあるケースです。「不妊症」と聞くと、どうしても女性側に何らかの原因があるために妊娠しないのだろうと思われがちですが、実は不妊症の原因の半分は男性側にもあるのです。
男性は、まさか自分が「男性不妊」だなんて思ってもいないことの方が多く、若いうちから「将来妊娠させてあげられるだろうか」なんて心配する人はかなり少数派でしょう。中には、知らず知らずのうちに男性不妊の原因となる生活習慣を続けてしまっている方もいらっしゃると思います。
男性不妊かどうかは、「精液検査」を受ければすぐにわかります。女性側の不妊検査は痛みをともなう検査もあるのに対して、男性側の検査は単純に精液を提出するだけなので、気になる人は早めに受診したいですね。
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■「何のために妊娠したいと思っているのか」を最初に考えるべき
不妊の場合、まず最初にチェックした方がいいのは「何のために妊娠したいと思っているのか」です。妊娠が「目標」ではなく「手段」になっていないかをしっかり見極める必要があります。
例えば、「パートナーの心をつなぎ止めたい」とか「親を喜ばせたい」とか「産んでないという劣等感を払しょくしたい」とか「妊娠できないかもという不安をなくしたい」とか「過去に産んであげられなかった罪悪感を消したい」といった、妊娠を何らかの手段にしようとしている場合、そもそもゴールの設定が「妊娠」ではないのでうまくいきません。
なんのために妊娠したいのかと同時に考えるべきなのが「妊娠・出産によってもたらされるデメリット」について。女性は妊娠したら「今まで通りの生活」は続けられなくなることが多いということも知っておかなければなりません。
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