普段は学校の給食を重要な栄養源にしているために夏休みになると食べるものに困る子ども、忙しく余裕がない家庭のためか朝ごはんを食べそこなう子ども、親が同行でずに一人で外食する子ども…。健全な食生活ができていない子どもが多いことに専門家たちが警笛を鳴らしています。
■夏休みに食べるものに困る子ども
この一家は就学援助を受けているのだろうか。学校がある期間は、給食費が援助されていたおかげで、給食が1日のうちで重要な食事だったのかもしれない。だから、夏休みになったとたん、食べるに事欠くような事態になったのかな……なとど考える。そして、貧困家庭の最後の命綱になるほど、フードバンクのニーズが高まっていることに改めて驚いている。
夏から秋にかけて食料が豊富なうちに身体を大きくして冬に備える動物のように、育ち盛りの子どもは夏にぐんと大きくなると言われています。そんな夏休みに食べるものに困る子どもがいるという事実を、切実に受け止めなければなりません。
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■朝ごはんを食べられない子ども
例えば、福岡県内のある公立中学校は、朝ごはんを食べていない生徒に今年度から週2回、パンやバナナなどを提供しています。食品廃棄を減らす活動をするフードバンクなどから食品を調達し、あわせて食の大切さも子どもたちに伝える食育や環境教育の機会にもなっているそうです。
また、シングルマザーやシングルファーザーなどの子どもたちの「孤食」の寂しさをサポートするために、子どもが夕食を食べに来られる「子ども食堂」が全国各地で展開されています。
本来なら食の習慣は家庭で担うべきではありつつも、子どもの夜型生活や親の仕事が忙しいなどの事情で、朝ごはんを食べない子どもが増えているという現状。地域社会のサポートが必要とされています。
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■ひとりで外食をする子ども
私は現在、オランダに住んでいますが、ヨーロッパでは、一般的に10歳前後までは、子供だけで外出することは許されていないので、学校の行き来でさえも親同伴です。そのため、通りを歩いていても、小学生が友達同士でフラフラしている光景を見ることはまずありません。横には、大人がいます。
中学生になれば、年齢的にはOKとなるようですが、実際に友達とお店でお茶する子はオランダでは見たことがないという著者。日本でも多くの親は小学生が外食するのはまだ早いと考えているようですが、マナーを守れればいいとする家庭もあるのだとか。
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