【SNSで話題】「網戸に中性洗剤をかけておいたら…」、果たして網戸は雨のチカラで綺麗になるのか?

コラム

citrus 編集部

 

各地に被害をもたらした台風24号の襲来に伴い、SNSではこんなことが話題になっています。窓に吹きつける強風と雨水の力を借りるとは……、なかなかのアイデア⁉ 煩わしい網戸の掃除が雨まかせで一挙解決するんだったら試してみたいところですが、実際問題、効果はあるのでしょうか?

 

住宅や家事に詳しいアドバイザー&コラムニストの藤原千秋さんに素朴な疑問をぶつけてみました。

 

  • 「雨に網戸を晒して汚れを取る」という家事術自体は20年くらい前から紹介されている

 

  • ただしそれは網戸を外して雨の当たるところにわざわざ移動させて洗わせるという方法であり、今回のような強風を伴う台風でやるのは危険

 

  • 台風の風雨の雨水は真水とは限らない。モノが飛んでくるような強風下では相当の泥砂も飛んでいると思った方がいいし、今回の台風の風雨にはかなり塩水が混じっていた様子。アルミサッシなどを塩水に晒すことにメリットがあるとはあまり考えられない(サビる可能性あり)

 

  • 中性洗剤をかけた部分は界面活性剤の効果で大きな泥砂が付着しにくくなり下のほうに落ちるので、上の方だけは綺麗になっていたのだろうと推察はできる

 

……などなどの理由で、結果がイマイチなのは別に不思議ではないですね

 

さらに藤原さんによれば、台風時は風雨の方向や吹き込み量が一定ではないのでこれといって勧められる掃除はないとのこと。ただ、

 

水を使った掃除を禁止されているマンションベランダを、デッキブラシで堂々とゴシゴシ掃除する好機と言えなくはない(雨水が吹き込んでくる状況ならば)。でも多分、濡れて寒いですよ。

 

なるほど、やはり目論見通りとはいかないものですね。台風24号でも強風被害が多く報告されましたから、何より身の安全を第一に、台風時のお掃除は慎重に行いましょう。