幼児の衣服について、SNSではこんなことが話題になっています。「裏起毛のやつは絶対買うなよ」とは本当なのでしょうか?
保育士として働きながら、自身で「のあそびっこプロジェクト」を立ち上げ、各地で子ども向けイベントの企画運営に携わる、相原里紗さんにお話をお聞きしました。
あまり良くないといわれています。特に静電気が起きて痛がるというのはよくある話です。
子どもが2~3歳の時期は着脱の練習をする期間です。静電気で痛い思いをすると、着替えを嫌がってしまい着脱練習の妨げにもなりますので、なるべく裏起毛のものは選ばないほうが良いでしょう。
保育園で、「裏起毛はあまりおすすめできない」と指導される場合もあるとのこと。そこで相原さんに、おすすめの肌着はどのようなものかをお聞きしました。
肌に触れる下着は「綿」などの素材が良いですね。保育園や幼稚園、また電車・ショッピングセンターなど空調の効いた室内では“暑すぎて汗をかく(そして蒸れて冷える)”ケースも多く見受けられます。同じくヒートテックのような保温機能がある肌着も便利ではありますが、幼児期は体温調整を学ぶ期間です。
寒がったら、重ね着をさせて暖かくしてあげてください。「今日は寒いから長袖を着たほうが良い」など、幼児の時期は、服を選ぶことも勉強のひとつなんですよ。
大人が普段何気なくしている行動は、子どものときに勉強してきたからこそできるもの。天気や気候によって、どのような服を着たら良いのか考えることも、子どもにとっては大切な経験となるようです。
そのほか、「幼児におすすめできない衣服・おすすめの衣服はありますか?」と伺ってみると……
おすすめの服は、ジーパンのようにボタンやチャックでできているのもではなく、ウエストがゴムなど、伸縮性のあるものです。また、ボタンがついている場合は、ボタンが大きく子どもが着脱しやすいものを選ぶのが良いです。
子どもの服を選ぶ際は、オシャレよりも、子どもが自分で着脱しやすく、勉強する機会を妨げないようなものを選ぶのがおすすめです。
子どもの服選びは、オシャレやデザイン性を重視して大人の感覚で選ぶのではなく、子どもが自分で着替えをしやすいかどうかを考えて選びましょう。