子どもが生まれたらタカラトミーの株を買うとお得という話題でSNSでは盛り上がっていますが、実際どうなのでしょうか? 経済ジャーナリストで株式投資に詳しい和島英樹さんにお聞きしました。
タカラトミーの株主優待は大きく分けて2つあります。
一つ目は100株以上の保有で、「平成に貢献したスポーツカー」と「働く自動車」のトミカ2台セットがもらえます。これは3月末保有の株主が対象です。
二つ目はタカラトミー公式通販サイト「タカラトミーモール」で、株式保有期間に応じて同社商品を最大40%割引で購入できます。保有期間1年未満で10%割引、1年以上3年未満で30%割引、3年以上で40%割引となります(一部商品を除く)。9月末、3月末に権利が確定し、年2回の利用可能期間があります。いずれの期間も利用上限は10万円です。
タカラトミー商品のファンであれば、魅力的な優待だという和島さん。では、そのほかの銘柄で、おすすめの優待は?
優待の一番人気は「QUOカード」ですね。換金性が高く、通常の配当金に上乗せされるのとほぼ同じ意味合いがあるためです。
このほか、食品メーカーなどは自社製品の贈呈などがあります。投資している企業に親しみが持てる優待ですね。また、お米を優待にしている企業も多いです。米は必需品なので、安定株主になる傾向があるようです。
優待目的で株式投資をするときに注意すべきことは?
たとえば、権利を取るためには、3月決算企業の場合は3月末に株主になっている必要があり、そのための買いが期末にかけて増えて株価が上昇することがあります。そして配当や優待の権利が付く日にちを通過すると、株価が下落するケースが少なくありません。
短期的には、受け取る配当と優待価値を超えて株価が下落することもあります。この点には注意が必要ですね。
初心者が株式投資をするときには、何を買うべきかわからないことも多いかもしれませんが、日常的によく使う商品や、店など、株主優待でお得に利用できるかどうか、一度、調べてみる価値はありそうですね。