YouTubeでライブ配信をしていた女性が「赤飯」のおにぎりを一口で食べ、そのまま意識不明になったとみられる事故。本人のTwitterに親族名義で書き込みがあったことから、女性がその後死亡したことが分かっています。
YouTube上には多数の「大食い」「早食い」のチャレンジ動画が存在しており、おにぎりを一気食い、早食いする企画はYouTuberの定番のひとつではあります。しかし一般的に「噛みきれないもの、塊のものは特に危険」と言われており、医師たちからは「やるべきではない」という声も上がっています。
こうしたYoutubeに投稿される「大食い」や「早食い」の動画について、食の専門家はどのように考えているのでしょうか? フードジャーナリストの岩谷貴美さんにお話をお聞きしました。
早食いや一気食いが、危険であるのは言うまでもありません。
それ以前に、私たちは食べるという行為で、動植物の命を頂き、命を繋いでいるということを忘れないで頂きたいと思っています。
また、食事の時間というのは、人と人とのコミュニケーションにおいても、貴重な時間になります。
Youtubeは、子どもたちが目にすることも多いだけに、教育的観点からも岩谷さんは、次のように指摘しています。
核家族化が進み、家庭での食事がなおざりになっている近年の傾向も、こうした危険な投稿のきっかけになっている可能性があります。
ぜひ子どもたちには義務教育期間に、食材や生産者、調理人の方々への感謝の念を教えて頂きたいと思います。
ちなみに、Youtube側としても、「有害で危険なコンテンツに関するポリシー」として、
深刻な身体的危害や死亡のおそれがある危険行為または違法行為の助長を目的としたコンテンツは、YouTube で許可されていません。
としていて、
非常に危険なチャレンジ: 窒息ゲーム、ファイヤー チャレンジ、洗剤を食べるチャレンジ、「No Lackin チャレンジ」(本気ではないが人に銃を向けて、その相手も銃で応戦できる準備ができているか確かめるチャレンジ)、熱湯チャレンジなど、身体に重傷を負う恐れがある差し迫ったリスクを伴うチャレンジ
については投稿を禁止しています。