『はじめてのおつかい』は、小さな子どもが親と離れて買い物や届け物に出かける“大冒険”を追いかけた感動のテレビ番組。はじめての経験で成長する子どもの様子や、一生懸命けなげに頑張る姿につい涙を流してしまった人も多いことでしょう。しかし、これが現実の世界で可能かどうかは別の話で……
迷子かもしれないと思って通報を頼み、店内で保護。リュックに書いてあった電話番号に警察が連絡したら、親は自宅で待っていたそう。リアル『はじめてのおつかい』だったことが判明します。投稿したメァ@在宅ワークママ&ブロガー(@mea_magika_blog)さんは、こう続けています。
『はじめてのおつかい』は、綿密な計画と、近所の見守りと、番組スタッフの見守りがあるから成り立つ『テレビの中のお話』ですよ。 普通の親は言われなくても分かっているかもしれませんが、やる人は少なくないみたいです…。 はじめてのおつかい放送後は多くなるらしい。
はじめてのおつかいという番組が嫌いなわけではありません。
ただ、素人が真似するなって話。
ネット上でも同様の意見がたくさん集まりました。
「うちの子はいま4歳だけど同じ店内でも1人で行動させることすらおそろしい」
「6歳児でも後ろからついていく… 身長低いと車からは死角で見えないこと多いし、変な人も少なくないから心配」
「あの番組、めっちゃ遠くまで行きますよね…怖くて見れません。しかも本当にやる親がいるとは…」
「小学校中学年くらいまでは行かせたくない…」
「いきなり大冒険はダメ。見守りも必要」
『はじめてのおつかい』は、大人が観て感動できるような演出している番組ではありますが、リアルにおつかいに行かされる子どもの気持ちを心配する声も。
「優しい大人ばかりとは限らないのに…。子供の不安は計り知れない。これは虐待ではないのか?」
「ひどいですよ。その子がどんなに不安かを想像する力がない大人が見て喜んでるのですから」
近所ならいいのか、小学生ならいいのか…、そもそも「一人でおつかい」って必要なのか…。凶悪な事件が次々に起こる時代に、「100メートルですら危ない」というのは子育て心理学が専門の佐藤めぐみさん。
「100メートルくらい大丈夫だろう」と思えますが、犯罪を考えている人間からすれば、「100メートルもチャンスがある」と映ります。彼らは感覚が違うのです。1か所でも盲点を作ってしまえば、そこを狙ってくる可能性があるということです。
子どもを一人にしていいかどうかの判断に迷ったら、「子どもたちを100%守れるか」を考えてみるといいかもしれませんね。