【全店制覇ジロリアンの二郎日記】営業は平日昼のみ…僕の有給を『小岩店』に捧ぐ

コラム

宮元大地

画像はイメージです

 

男たちを惹きつけるガッツリ系ラーメンの元祖といえば、首都圏を中心に約40店舗を構える『ラーメン二郎』。

 

何を隠そう、筆者も二郎に魅了され、全店舗を毎年最低1回は巡礼している“ジロリアン”の一人だ。

 

そんな筆者は今回、有給を取得して『小岩店』(東京都江戸川区)へ。「わざわざ有給で二郎か」と思われるだろうが、小岩店は月~金曜日の昼間しか営業していないため、土日が休みの一般的サラリーマンの筆者としては、こうでもしないと訪問するのが難しいのである。

 

 

■10月某日:筆者の注文メニュー「小ラーメン 豚2枚」+「脂っKOIWA」

 

JR小岩駅から徒歩3分ほどの距離にある小岩店は、他の二郎よりもやや早い、10時半にオープンしてくれる。閉店時間は15時となっているが、待ち行列の伸び具合によって早じまいするケースがほとんどであり、14時台に食べに行くなら、公式Twitterをチェックしておかないと危険だ。

 

筆者はこの日、確実を期すために10時過ぎに到着するも、すでに先客が6人いた。スマホの写真(主にラーメン)を整理しながら、開店を待つ。

 

やがてシャッターが上がり、一人ずつ店内へ入って食券を購入。消費税増税の影響で、麺類は40円値上げしたようだ。筆者が選んだのは、標準量の「小ラーメン 豚2枚」(790円)。午前中からガッツリ食べられるか不安だったため、「少なめ 豚2枚」(740円)にすることも検討したが、小岩店には次いつ来られるかわからない。食後に苦しくなったって別にいいだろう、なにせ今日はせっかくの有給なのだから。

 

なお、ラーメンとは別に「脂っKOIWA」(50円)も注文し、こちらがラーメンよりも先に提供される。そのネーミングから察しがつくように、脂っKOIWAとは小岩店のオリジナルメニュー。発売当時の公式メルマガいわく“チャーシュー用の豚に付いた脂を醤油ダレで味付けしており、肉の旨味も含んだ一品”だ。数量限定なので、たいてい午前中には売り切れるらしい。筆者が開店前に並んだのは、これを絶対に頼むためという理由もあった。

 

背徳的な甘みと旨みを持つ脂っKOIWAをどのように活用すべきかは、小岩店を訪れるたびに考えさせられる。筆者はラーメンの丼に投入し、ヤサイと一緒に食べることが多いのだが、隣の客は卓上の一味唐辛子を振りかけ、それ単体でつまんでいた。この日は筆者も、魚粉を振りかけて直接パクリ。うむ、やはり脂っKOIWAはジャンクの極みだ。

 

――そうこうしているうち、ラーメンが完成。しつこいようだが今日は有給だし、このあと人に会う用事もなかったため、無料トッピングでは遠慮せずにニンニクをお願いした。

 

程よく歯ごたえを残した麺、醤油と豚のダシがバッチリ効いたスープ、ホロッとほぐれる柔らかい豚……ああ、これは有給を取ってでも食べに来る価値のある1杯だ。

 

懸念していた麺量も、実際に食べ終わってみれば腹八分目。夕方になれば、もう1軒くらい二郎をハシゴできるかもしれない。かくして筆者は、幸先のよい有給のスタートを切ったのであった。

 

※本記事の情報は2019年10月下旬時点のものです。