■人間は「自分のことは自分が一番わかっている」わけではない
中高時代の4軍男子(非モテ)から這い上がった経験をもとに、恋愛をロジカルに分析するコラムニスト、堺屋大地です。
今回はタイトルの通り、女性の言う“好みのタイプ”は真にうけるなというお話。最初に言っておきますが、これは別に「女性が嘘を吐くから」という理由ではありません。では、どういうロジックなのか? ご説明しましょう。
――大前提として、
「人間は自分のことは自分が一番わかっている」……わけではありません。
自分のことはきちんと理解していると思っている人も多いでしょうが、人間って案外、自分のことを正確に把握していないものなんです。
「優しくて包容力がある男が好き」と公言している女のコが、結果的に自分勝手なオラオラ男に惚れちゃうこともあるし、プライドが高いだけで器量の狭い男と付き合っちゃうパターンもかなりあるわけです。実際、身近な女性が「優しい男がタイプ」、「優しくて包容力がある男が好き」みたいに言っていたのに、ヒドイ男にハマってしまっているのを見たことある人も多いんじゃないでしょうか? つまり、この時点で「優しい男がタイプ」、「優しくて包容力がある男が好き」みたいな発言を、鵜呑みにしてはいけないんだということがわかりますよね。
これは自分自身に置き換えてみてもわかるんじゃないでしょうか。「全然タイプじゃないのに何であんな女のこと好きになっちゃったんだろう」と、悩んだことがある方もいらっしゃるのではと思います。
そう! 誰しも、自分のことは自分が一番わかっている……と思いがちですが、人間っていうのは案外、自分のことがわかってない生き物なんです。特に、「優しい男がタイプ」、「優しくて包容力がある男が好き」みたいな発言は、定型文化されている最大公約数的な“理想のタイプ”であり、たいして深い意味がない場合も多いわけです。
だから「優しい男がタイプ」と言っている女性に必死に優しく接しても、「なんか物足りない」、「男としてときめかない」、「“良い人”だけど恋愛対象にならない」と思われて、その恋は成就しないことが多々あるんですよね。
さらに言えば、「優しい男がタイプ」と公言している女性が、
「今、付き合ってるカレシは、ジコチューでワガママで、私のことなんて全然考えてくれない。……でも、なぜか好きなんだよね。絶対離れられないの」
みたいな発言しているところ、聞いたことありませんか?
このような発言をしている女性は、言うまでもなく、「自分のことは自分が一番わかっている」わけではないのですが、これは往々にして多くの人に当てはまることなんです。
…………では、どうすれば本当の意味での“好みのタイプ”を知ることができるのでしょう?
それは相手の過去の恋愛を洗いざらい聞いてみることです。歴代の元カレたちはどんなタイプだったか? その元カレたちとどんな思い出があるか? さらに言うなら、それぞれの別れた原因を聞くのがいいでしょう。
そして、その歴代・元カレの共通点を探るのです。
その女性は「優しい男がタイプ」と口では言っていても、歴代の元カレと別れた理由が「彼がジコチューだったから」が多かったとしたら、その女性の本当の好みのタイプは「自信満々のオラオラ男がタイプ」なのかもしれませんよね?ですから、女性の「優しい男がタイプ」という発言は真に受けずに、その女性が本当の意味でどういう男がタイプなのかを、過去の恋愛体験から探ってみてください。