【衝撃】“悪魔のZ”も…アニメ『湾岸ミッドナイト』に登場する今も購入可能な名車

コラム

TND幽介

 

■日産 フェアレディZ S30型:劇中で“悪魔のZ”と呼ばれた主人公・アキオの愛車

 

最初に紹介するのは、本作の中心的存在であり、“悪魔のZ”とも称された、主人公・朝倉アキオの愛車「日産 フェアレディZ S30型」を挙げよう。

 

「日産 フェアレディZ S30型」は、日産自動車が1969年に発売した、クーペタイプのスポーツカー。その名は、映画『マイ・フェア・レディ』のヒロインから取っており、じゃじゃ馬だが気品に満ちたキャラクターイメージを想起させるものとなっている。

 

その後6代まで続く名シリーズとなった「フェアレディZ」の初代であるこの車は、劇中において、まるで意思を持つかのようにコントロールが効かず、多くの乗り手を死に導いてきた存在として登場。主人公のアキオは、幾多のバトルを通してこのZを乗りこなせるようになっていった。

 

 

■ポルシェ 911 930型:アキオのライバル“ブラックバード”こと島達也の駆るポルシェ

 

次は、アキオのライバルであり“湾岸の帝王”、“ブラックバード”の通称でも知られている、島達也の愛車「ポルシェ 911 930型」を紹介しよう。

 

「ポルシェ 911 930型」は、ドイツの名ブランド・ポルシェを代表する名車のひとつ「ポルシェ911」の2代目として、1974年から1989年まで発売されていた。ターボモデルであり、3リッター水平対向空冷エンジンによる、強烈なパワーを支える太いリアタイヤと、それをグッと押し付ける広いフェンダーのフォルムが特徴だ。

 

劇中では、登場する島同様に“ブラックバード”の愛称で知られており、永遠の宿敵であるZ、そしてその真の乗り手として選ばれたアキオと数々の名勝負を演じたのである。途中、限界を超えたチューニングの果てに、ポルシェのモノコックボディを切り刻み、パイプフレームとカーボンによる超軽量化を実現し、驚異の早さを獲得することになる。

 

 

■日産 スカイラインGT-R BNR32型:ヒロイン・秋川零奈が乗る稀代の高速GTカー

 

最後は、本作のヒロインでありながら、自身も走り屋として早さを求めた秋川零奈が乗る「日産 スカイラインGT-R BNR32型」だ。

 

「日産 スカイラインGT-R BNR32型」といえば、日産の技術を結集させたGT-Rシリーズの3代目。先代から実に16年ぶりに復活したGT-Rであり、その速さは全日本ツーリングカー選手権で、当時最強を誇っていた「フォード・シエラRS500」を駆逐するほどの性能だった。

 

売り出し中のモデルでありながら、満たされない心をGT-Rがもたらす走りで埋めていた零奈。劇中でZ、そしてアキオに出会ったことで当初はライバル心を燃やすものの、交流を重ねるうちにZのそばにいたいという気持ちを強くしていく。“本物のR乗り”、“Rのヴィーナス”との異名も取る彼女の走りは、劇中でも大きなインパクトを残したのである。