「ドトール」「ベローチェ」「サンマルク」客層、品揃え…喫茶3チェーン居心地調査

コラム

 

■ドトール:喫茶チェーン店の王様

 

「ドトールコーヒーショップ」は1100 店舗以上(2019年11月末現在)を展開する、喫茶チェーン界の王様。都内であれば1駅に1店舗あるんじゃないかと思わせる店舗数なので、利用する頻度が一番高いという人も多いのでは? 個人的には今回紹介する3チェーンのなかで、もっともカジュアルなお店だと思っています。

 

ブレンドコーヒーは店内飲食でSサイズ224円(税込、以下同)とリーズナブル。Sサイズでもちょうどいい量なので、僅かな空き時間にも入りやすいですよね。客層は主にサラリーマンで、ひとりで過ごす人が多いため店内は静かな印象です。

 

とにかくメニューのコスパが良いドトールですが、全体的に隣の席との間隔が狭い店舗が多く、ゆったり広々とはくつろげないのが玉に瑕。さらに地方の店舗だとまだ分煙が徹底されていないケースもあり、たばこの匂いを感じることも。苦手な人は気になるかもしれません。

 

 

■ベローチェ:最安値コーヒーが魅力

 

「カフェ・ベローチェ」はブレンドコーヒー1杯210円と、ドトールを超えるリーズナブルさでコーヒーを提供していますね。値上がりをしても、ドトールよりは若干安く設定されているので、できるだけ安くコーヒーを提供したいというプライドを持っているのでしょう。節約しながら出先でちょっと一休みしたいという人に最適かもしれません。

 

安価なだけに設備に関しては良くも悪くも“必要最低限”という印象。ひとりあたりに割かれるスペースもあまり広くはないので、荷物を置く場所に困ることもありますね。

 

個人的にいちばんネックなのは、タスクを片付けたいときに求める環境が備わっていないことが多いことです。筆者が利用したことのある都内のいくつかの店舗では、客が利用可能なコンセントの数が少なく、机も小さいので総合的に考えるとPC作業にはあまり向いていない印象。やはり、少しの休憩のために利用するのがベストと考えます。
 

 

■サンマルク:パン、パフェもある

 

「サンマルクカフェ」はコーヒー(ブレンド)が店内飲食の場合220円で、パンやパフェ、デニブランなど、サイドメニューも品揃え豊富。代表的なチョコクロワッサンは底までしっかりチョコが入っていてサックサク。個人的に小腹が空いたというときにはサンマルク一択です。

 

客層はママ友同士や友達同士など、グループで来る人が多い印象なので、平和に過ごせそうです。しかしおしゃべりの声が賑やかなので、仕事や勉強のために利用するには向かないかもしれません。

 

――ドトール、ベローチェ、サンマルクの3チェーン店の居心地に焦点を当て紹介させていただきました。今回の感想を参考に、ご自身の利用目的や好みに合わせて、店選びをしていただけたら幸いです。