愚痴りながらも戦うヒーロー像が大人気 “ブルース・ウィリス”出演のおすすめ映画3選

コラム

TND幽介

 

■『ダイ・ハード』:巻き込まれ型ヒーロー!! ブルースの代名詞的名作アクション映画第一弾!!

 

手に汗握るサスペンス、閉鎖空間での頭脳戦、鬼気迫る銃撃戦と肉弾戦のつるべ打ち……! 1988年公開の『ダイ・ハード』は、アクション映画史に残る大傑作として、また、俳優ブルース・ウィリスの代表作として世界中を席巻した。

 

ニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンは、ロスに住む別居中の妻ホリーが働く高層ビルにやってくる。しかし時を同じくして、ビルに眠る多額の債券を狙い、凶悪なテロリスト集団がビルを占拠。こうして、運悪くそこに居合わせた刑事ジョンの孤独な戦いが幕を開ける……というのが、本作のあらすじだ。

 

80年代映画の主流だった“筋肉マッチョマンがド派手に暴れ回る系アクション”に待ったをかけるような、一見すると一般人に見える主人公が愚痴りながら、でも絶対に悪は許さないと必死に食らいついていく等身大の展開は、アクション映画の転換点となった。

 

 

■『アルマゲドン』:迫り来る隕石から地球を守れ!! 弩級の制作費をかけた超大作

 

1998年公開の映画『アルマゲドン』は、総制作費約150億円という破格の金額で作られた、マイケル・ベイ監督の超大作映画だ。日本でも大ヒットし、その後何度も地上波で放送されていたので、一度は観たことがある人も大勢いるだろう。

 

超巨大隕石の地球接近が発覚し、このままでは人類滅亡は必至というなか、NASAは小惑星にドリルで穴を掘り、そこに核爆弾を埋め込むという決死の作戦を立案。かくしてクセモノぞろいの掘削員たちが、地球の命運をかけて宇宙に飛び立つ……というのが、この映画のストーリーである。

 

軽妙な掛け合いと、度肝を抜くド迫力映像……パワフルなマイケル・ベイ監督の演出が絶妙の塩梅で作用した、一大娯楽映画といえる本作。だが、ヒットの一方ではブルースがゴールデンラズベリー賞最低主演男優賞を受賞してしまうなど、彼にとっては少々遺恨が残った一作でもあるのだ。

 

 

■『シックス・センス』:ショッキングな展開で世界中を驚かせた、ホラーミステリーの快作

 

そんな『アルマゲドン』の翌年に公開され、世界的にも高い評価を得たのがミステリー映画『シックス・センス』だ。鬼才M・ナイト・シャマラン監督の出世作でもあり、その衝撃的なラストが、日本でも大々的に宣伝されていたことを覚えている人も多いのではないか。

 

かつて心を病んだ担当患者に撃たれ、さらに自殺に至らせてしまったことをトラウマに持つ精神科医のマルコム。彼は数年後、「幽霊が見える」という少年コールに出会い、その心の闇と向き合うことで自分のトラウマも克服しようと試みるのだが……というのが、本作のストーリー。

 

静かに迫り来る恐怖と散りばめられた謎、2回見返すと膝を打ってしまう驚愕の伏線とラストの展開が話題を呼んだこの映画。当時子役だったハーレイ・ジョエル・オスメントの天才ぶりもさることながら、主演したブルースの苦悩に満ちた演技も必見である。