『機動武闘伝Gガンダム』ベストバウト3選 ー ガンダムファイターたちの熱き戦い!

コラム

citrus 編集部

 

■少年でありながら実力はトップクラス! サイ・サイシー!!

 

最強の武闘家集団「シャッフル同盟」の一員であるドモン。サイ・サイシーは、その仲間の一人だ。

 

サイ・サイシーは、スペースコロニー国家「ネオチャイナ」を代表してガンダムファイトに参加した少年。ガンダムファイト優勝と引き換えに少林寺を再興させることが目的で、ドモンのことをアニキと呼び慕っている。

 

何度か拳を交えたドモンとサイ・サイシーの戦いは、第37話「真・流星胡蝶剣! 燃えよドラゴンガンダム」で決着を迎えた。夢を賭けたサイ・サイシーの決死の覚悟と、ドモンとの奥義と奥義の激突が熱く描き出され、『Gガンダム』屈指の名バトルとなっている。

 

 

■仕込み杖が武器の、盲目の暗殺者! キラル・メキレル!!

 

ゲストとして登場するガンダムファイターとシャッフル同盟の面々との戦いも、『Gガンダム』の魅力。そのなかでもひと際強い印象を残したのが、第28話「狙われたドモン! 殺し屋ファイターの必殺剣」で初登場したキラル・メキレルだ。

 

ネオネパールの代表であるキラルは、かつてのガンダムファイトで失明し、ガンダムファイターとしての地位を失ったことから、ガンダムファイトへの憎しみを募らせていた。対戦相手を試合前に暗殺することで勝ち進んでいたキラルだったが、ドモンの暗殺には失敗してしまい、ガンダムファイトの舞台で戦うことになる。

 

ドモンとキラルの戦いはアクションシーンとしての迫力もさることながら、これまでの戦いで精神的な成長を遂げたドモンと、ドモンとの戦いを通じてガンダムファイターとしての心を取り戻すキラルのドラマが見どころ。拳と言葉をぶつけ合い、人が変わっていく姿を描いたこのバトルには、『Gガンダム』の面白さが凝縮されているといえよう。

 

 

■人気も実力も『Gガンダム』最強レベル! 東方不敗マスターアジア!!

 

そして、『Gガンダム』におけるドモンのライバルで忘れてはならないのが、最強の敵にして最愛の師である、東方不敗マスターアジアだ。

 

「流派東方不敗」という拳法の達人であるマスターアジアは、ドモンの仇である「デビルガンダム」に助力。幾度となくドモンと拳を交えながらも、最後の戦いではドモンの言葉で自らの過ちに気づき、和解。ドモンの腕の中で、その生涯を終えた。

 

紹介したいのは、彼の初登場エピソードである、第12話『その名は東方不敗! マスター・アジア見参』での戦いぶり。ガンダムに乗らぬまま生身でロボットを打ち倒し、奥義「超級覇王電影弾」で敵の軍団を一網打尽にした活躍は、視聴者にマスターアジアの強さを鮮烈に焼きつけた。