■実は「のど飴」に定義はない!?
のどが荒れていると感じたときや、のどに痛みがあるとき、その症状を抑えるために使うのど飴。実は、この「のど飴」という言葉は、厳密に定義されているものではありません。
なので、一口にのど飴と言っても、その成分や効果はバラバラ。コンビニやスーパーで購入できるものから、薬局でしか買うことのできないものまで、さまざまな種類の商品・製品が販売されているのです。
のど飴の種類は、大きく3つに分かれます。その3タイプとは、食品、医薬品、医薬部外品です。では、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
■のど飴の3タイプとは
コンビニやスーパーに並んでいるのど飴は、そのほとんどが食品です。なので、効果や効能をパッケージに表示することはできませんし、中身の飴にも、のどの痛みやせきを抑える効果は期待できません。ただし、のどの乾燥を潤したいときや、スッキリとした感覚を得たいときには、多少なりとも役に立ってくれるようです。また、味の種類が豊富なので、自分の味覚に合った商品を選べるのも大きな魅力でしょう。
次に、薬局やドラッグストアでしか購入できないのが、医薬品ののど飴です。医薬品の製造には国からの承認が、販売には許可がそれぞれ必要だということですね。医薬品ののど飴には、有効成分による効果や効能が認められており、のどの痛みだけではなく、せきやたんといった諸症状にも効き目が見込めます。市販薬と同じで、自分の症状に合わせて製品を選ばなければいけません。
一方、医薬部外品ののど飴は、製造の際には国からの承認が必要ですが、販売には許可が不要。なので、コンビニやスーパーに陳列されていることもあるそうです。また、たんやのどの痛みを抑える効果は期待できますが、せきどめの効能を持つ商品はないとのこと。医薬品ののど飴と同様、自分の症状に合った製品を選ばなければ、効果は望めません。
■使い分ける際の注意点
手軽に手に入る食品ののど飴は、のどの乾燥対策や、ちょっとした気分転換に用いるのがいいでしょう。のどが少しイガイガする、たんが出て気になるといった軽い症状には、医薬部外品ののど飴でケアを。のどにひどい痛みを感じるときや、せきやたんがよく出るときには、症状にマッチした医薬品ののど飴を使用しましょう。
こうした使い分けをする際に注意してほしいのが、薬局やドラッグストアにも、食品ののど飴が並んでいる場合があること。医薬品や医薬部外品ののど飴には、しっかりとパッケージにタイプが表示されているそうなので、確認してから手に取ってくださいね。