1作目の犯人はジェイソンじゃない 『13日の金曜日』ジェイソン・トリビア

コラム

TND幽介

 

■ジェイソンは『13日の金曜日』シリーズの人気キャラだが、本格的な登場は2作目から!!

 

リブート作を含めると、現在までに12作も作られているホラー映画『13日の金曜日』シリーズ。その人気キャラが“ジェイソン・ボーヒーズ”なわけだが、彼の活躍が始まるのは2作目からだったというのをご存知だろうか?

 

ジェイソンは11歳の頃、大きな湖があるキャンプ場「クリスタルレイク」で差別的ないじめに遭い、袋を被せられて湖に沈められてしまったという悲しい過去を持っている。キャンプ場の若い監視員が情事に夢中で見逃していたせいで、ジェイソンの事件はうやむやになり、そのことに恨みを抱えた母親のパメラは、精神に異常をきたしてしまう……。

 

それ以来パメラは、キャンプ場に訪れた若者を逆恨みから惨殺していた。と、このように、シリーズ1作目の犯人はジェイソンではなく、彼の母親なのだ。母親は1作目で主人公に殺されてしまい、やがて大人になったジェイソンが、復讐を誓って暴れ回るのが2作目というわけである。

 

 

■初登場時はホッケーマスクをしていないし、チェーンソーも使わない!!

 

ジェイソンというと、あの不気味なホッケーマスク姿が象徴的だろう。また、人によっては、チェーンソーを手にしているというイメージもあるのではないだろうか。だがこの2つには、意外な事実が隠されている。

 

まずは、トレードマークともいえるホッケーマスクだが、実はジェイソン、初登場時には歪んだ素顔を見せており、2作目では穴の空いた麻袋を被っているのだ。ホッケーマスクの登場は3作目で、被害者がいたずら用に被っていたのを奪い取り、以後ずっと被り続けるようになった。

 

武器に関しても、“ジェイソン=チェーンソー”と安易に結びつけるのは誤りといえるだろう。チェーンソーは『悪魔のいけにえ』シリーズの殺人鬼、“レザーフェイス”ことババ・ソーヤーの愛用品であり、ジェイソンがよく使うのは、むしろナタなのだ。

 

 

■ジェイソンは一度死んでいる!? ノソノソ歩く不死身の怪物になったのは6作目から!!

 

巨躯を揺らし、ノソノソと被害者を追い詰める無敵の怪物! ……なんて印象を持たれているであろうジェイソンだが、確かに怪力ではあっても、かつては普通の人間だった。4作目のラストでは、主人公たちに自慢のナタで逆に滅多打ちにされ、一度完全に死んだことすらあるのだ。

 

また、4作目まではイメージと違い、全力疾走する場面も多々見られるジェイソン。だが、6作目でジェイソンの死体に落雷が落ちると、彼は殺害不可能なレベルの不死性を手に入れてしまい、灯油をかけられ火をつけられたり、軍隊の集中砲火で粉微塵にされたりしても復活を遂げるようになる。ノソノソと歩くようになったのもこの頃からだ。

 

そんなジェイソン、シリーズ10作目の『ジェイソンX』では、冷凍保存されたまま2455年の未来で復活。その後まさかのサイボーグ化を果たし、“メタル・ジェイソン”として大暴れしたこともある。