男たちを惹きつけるガッツリ系ラーメンの元祖といえば、首都圏を中心に約40店舗を構える『ラーメン二郎』。
何を隠そう、筆者も二郎に魅了され、全店舗を毎年最低1回は巡礼している“ジロリアン”の一人だ。2019年も、12月下旬までかかって、何とか“全店制覇”を達成することができた。
年をまたいで2020年になり、またゼロから二郎巡りを始めることになった筆者は、2月のとある日曜に『湘南藤沢店』(神奈川県藤沢市)へ。土日はいつも何かしらのイベントに参加しているのに、この日は珍しく何の用事もなかったため、自宅から2時間近くかかる湘南藤沢店まで、ゆっくり遠出したくなったのだ。
■2月某日:筆者の注文メニュー「ラーメン(豚2枚)」+「粉チーズ」
湘南藤沢店のオープンは11時で、筆者が最寄り駅(JR藤沢駅)に到着したのは10時43分。店までは歩いて約10分だ。湘南藤沢店の横には二郎で(恐らく)唯一の待合室があるのだが、今日は日曜ということもあり、開店直前になれば、ジロリアンたちで溢れかえっていることだろう。
そんな想像をしながら店に着くと、どうやら11時よりも前倒しして店を開けたようで、すでにカウンターは満席。その背後に客たちが並んでおり、筆者も入口で食券を購入して、最後尾に接続した。今回は待合室で時間をつぶさなくて済んだが、それはそれで少々味気ない気もする。
さて、この日の筆者の注文は「ラーメン(豚2枚)」(780円)と「粉チーズ」(100円)。粉チーズは以前より販売されていたし、筆者も何度か頼んだ経験があるものの、2月に入ってから店の公式Twitterで“オランダ産の上質な粉チーズ”と宣伝されていたので、改めて試してみることに。
30分以上待ったのち、ようやく着席することができた筆者。そこからラーメンが提供されるまでは早く、無料トッピングは「ヤサイ少なめ、アブラ」でお願いした。ちなみに湘南藤沢店の助手さんは、客のオーダーをハッキリと大きい声で復唱してくれるため、非常に好印象である。これならトッピングミスも起こりにくいだろう。
有料トッピングの粉チーズは丼の端っこに振りかけられており、最初はあえて混ぜないようにしてプレーンなラーメンを味わっていたのだが、やや放置しすぎたか、気付けばダマになってしまっていた。そのダマを、モヤシとアブラに絡めて口に運ぶと、ねっとりした甘さに幸福感を覚える。こういう食べ方も、一種の正解なのかもしれない。
――麺や豚といった固形物を片付け、粉チーズの溶け込んだスープを最後に二口ほど飲み、席を立つ。まだ待合室を使うほどのレベルではないようだったが、行列は店外にまではみ出していた。
3月にはオープン10周年を迎える湘南藤沢店。その人気は衰えることなく、ますます繁栄していきそうだ。
※本記事の情報は2020年2月下旬時点のものです