■辛揚げとカレーマヨ、あなたならどっち?
男たちを惹きつけるガッツリ系ラーメンの元祖といえば、首都圏を中心に約40店舗を構える『ラーメン二郎』。
何を隠そう、筆者も二郎に魅了され、全店舗を毎年最低1回は巡礼している“ジロリアン”の一人だ。
そんな筆者だが、実際のところは「ラーメンは絶対に二郎しか食べない」というわけではなく、二郎をマネした“インスパイア系”の店舗に行き、気分転換していることもしばしば……。
とりわけ、アイドルのイベントなどで東京の秋葉原を訪れたときによく立ち寄っているのが『らーめん忍者』(東京都千代田区)である。
やはり“秋葉原=オタクの街”というイメージが強いからか、趣味にお金をつぎ込んでいる男性が安くてお腹いっぱいになれるような、デカ盛りの飲食店が秋葉原エリアには多い。二郎系ラーメン店だと、古くは2010年オープンの『らーめん影武者』(東京都千代田区)、新しいところでは昨年オープンの『ラーメン豚山 上野店』(東京都台東区)が挙げられるだろう。
そんななか、2016年オープンの忍者は中堅的なポジションといえるだろうか。電気街とは反対側の昭和通り口にあり、平日の営業時間は中休みナシの11~23時と、使い勝手がよい(22時45分ラストオーダー、ただし麺切れで早仕舞いすることもある模様)。カウンター11席のみの店内は正直に言って狭苦しいが、それはご愛嬌だ。
忍者の主なメニューは「らーめん」(770円)、「油そば」(800円)、「味噌らーめん」(820円)。券売機には「つけめん」(850円)のボタンもあり、前々から気になっているのだが、筆者が夜遅くに来店すると、いつも売り切れ表示になっている。もしかすると、実はすでに販売が終わったメニューなのかもしれない。
さて、肝心の味については、本家二郎ほどのドギツさはなく、よくも悪くもライト。しかし、ゴワゴワとした太麺(標準で250g)や厚切りの豚は食べごたえ充分で、二郎系らしいボリューム感は保証されている。
また、無料トッピングは「野菜」「にんにく」「アブラ」「カラメ」という定番に加え、「辛揚げ」か「カレーマヨ」のどちらか1品を選ぶことが可能。辛揚げはそのまま食べてもよし、スープに溶かしてもよしな万能アイテムで、じんわりとパンチを効かせてくれること請け合いだ。一方でカレーマヨは、それほど主張は強くないが、野菜や豚と一緒に食べると、程よいアクセントになることだろう。
――筆者が個人的に好きなのは味噌らーめんだが、プチ贅沢したい人には「忍者らーめん」(1130円)をオススメする。忍者らーめんとは、「デカ豚」「丸豚」「ほぐし豚」という3種の豚がドドンと乗り、他にも「揚げネギ」や「ポテチ」、「ガーリック」といったジャンクなトッピングが施された重量級メニュー。筆者は4年前に注文し、どうにか食べ切れたものの、それ以来怖くて再挑戦できていない……。
※本記事の情報は2020年2月下旬時点のものです