「ガンダム」は女たちの物語だ!! →この意味がわかる人に読んでほしい女傑キャラ3選

コラム

TND幽介

※画像はイメージです

 

『機動戦士ガンダム』シリーズには、戦場や政治の世界で男たちを率いて、八面六臂の活躍をする女性キャラクターがたびたび登場していた。今回はそんななかから、とりわけ魅力的な“女傑キャラ”を紹介したい。

 

 

■リリーナ・ピースクラフト:わずか15歳で国家元首にまでのし上がった才女

 

まずは、『新機動戦記ガンダムW』とその続編『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』に登場したヒロイン、リリーナ・ピースクラフトだ。

 

物語当初は、地球圏統一連合のドーリアン外務次官の娘として、リリーナ・ドーリアンと名乗っていたリリーナ。聖ガブリエル学園に通うエリート才女だったが、自分の命を狙う本作の主人公ヒイロ・ユイとの邂逅を重ねるなかで、自身の出自を知り、戦争に身を投じていくようになる。

 

その正体は、かつて平和主義を唱えて滅亡した国「サンクキングダム」の王女。激動のなかで指導者としての才能を開花させ、一時的ではあるが祖国を再建。その後は完全平和主義を唱え、地球圏統一国家の国家元首にまでのし上がるのである。戦後は、カリスマはそのままに外務次官として、平和を実現する活動に邁進していった――そんな彼女、その時点でまだ15歳なのである。

 

 

■シーマ・ガラハウ:自国にも敵国にも見限られた元海兵隊の悲しき女隊長

 

次は、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場した女傑、シーマ・ガラハウだ。そのドS風の出で立ちと言動、そして大いに同情の余地ありの出自と類まれなモビルスーツパイロットとしての才能、美しい容姿が相まって、同作でも人気の高いキャラクターとなっている。

 

ジオン公国軍に所属していたシーマは、かつてコロニーへの毒ガス攻撃だと知らずに実行してしまい、心にトラウマを負っていた。終戦後、上司の裏切りにより、ジオン残党組織アクシズへの参加を拒否され、部下たちとともにあてもない宇宙海賊として生計を立てるようになっていたのだ。

 

物語終盤では、部下や自分たちの安住の地獲得のため、ジオン残党組織と地球連邦軍の間で暗躍するも、最後は主人公のコウに討たれてしまう。主人公コウの駆るガンダム試作1号機に合計13発もビームマシンガンを叩き込むなど、戦闘面での猛者ぶりもさることながら、終始部下を想い行動するカリスマ上司的な一面も見せていた。

 

 

■ハマーン・カーン:屈指の女傑!! ジオン残党をまとめ上げたカリスマ指導者

 

最後は、『機動戦士Zガンダム』、その続編『機動戦士ガンダムZZ』に登場するハマーン・カーンだ。その言動と、声優の榊原良子さんのドスの効きまくった美声のおかげで、シリーズでも指折りの傑物として名高いキャラクターである。

 

『機動戦士Zガンダム』では、ジオン残党でも最大勢力を誇るアクシズの摂政として実権を握っており、グリプス戦役をかき乱す第三勢力として物語後半に華々しく登場。その圧倒的なニュータイプとしての素養を存分に活かし、主人公のカミーユ・ビダンを追い詰めた。

 

『機動戦士ガンダムZZ』では、決起したネオ・ジオン軍の総帥として一気に攻勢をかけ、地球圏を掌握してしまう。金と黒に彩られたマント付きの軍服に身を包み演説をするシーンは圧巻の存在感だ。物語後半では配下のグレミー・トト一派の造反に遭い、最後は主人公ジュドーとの最終決戦に敗れ、戦死している。

 

 

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