『名探偵コナン』 さすがにそれは言いがかりでは…? 疑り深すぎる発言3選

コラム

後藤拓也

※画像はイメージです

 

主人公・江戸川コナンの冴えた推理が、作品の大きな魅力となっている『名探偵コナン』。鋭い洞察力で、真相を暴いていくのはいいのですが……ときに、心配になってしまうほど疑り深い発言をすることもあるようです。

 

 

■ハムサンドを頼んだだけで……「安室に忍びよる影」

 

まずご紹介するのは、アニメ第813話「安室に忍びよる影」での発言です。

 

毛利探偵事務所の1階にある喫茶ポアロで、モーニングセットを食べていたコナン一行。近くの席に座る男の前にハムサンドが運ばれると、コナンの目が光ります。

 

コナンいわく、サラリーマンでもないのに朝の喫茶店に来て、その時間帯のお客さんのほとんどが注文するモーニングセットではなく、メニューも見ずにわざわざサンドイッチを頼んでいるのはおかしい。そこで働く安室透に話しかけるわけでもないのに、ずっとカウンターを気にしているのも怪しい、と言うのです。この程度の理由で疑いをかけるのは、かなり無理がありますよね。

 

その後、男は日に二度も喫茶店を訪れたり、安室を尾行したりといった不審な行動を取り始め、事件が動き出すのですが……。実はその男、安室の作るハムサンドに惚れ込んだパン職人で、おいしさの秘密を探ろうとしていたというオチがつきました。

 

 

■どこが妙なの? 「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」

 

アニメ第129話「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」でも、コナンの病気……ではなく、並外れた洞察力の高さが炸裂しました。

 

コナンが「妙だな……」とつぶやいたのは、コンビニの店内。なんと黒い服の男が、たばこを一個だけ、千円札で購入していたのです! ……って、なにがおかしいのでしょうか。

 

さすがに言いがかりだとして、インターネット上でネタにされることの多いこの発言ですが、この疑いのおかげで使われた千円札が偽札であることが判明しました。

 

コナン側の事情として、この場面の前に、因縁のある「黒の組織」絡みと思しき事件を追っていたことや、千円札なら外の自動販売機でも買えるのにレジへ並ぶのはおかしいという推理が働き、犯行を見抜くことができたようです。

 

 

■自信満々に笑みを浮かべただけ……「モグラ星人謎の事件」

 

アニメ第107・108話「モグラ星人謎の事件(前編・後編)」では、ある男の笑顔が問題に。

 

綿貫という男に妹が殺されて、庭に埋められているはずだと主張する幸田は、事件の捜査を毛利小五郎に断られると、宝石店に強盗へ入ります。その目的は宝石ではなく、盗んだ宝石を綿貫の庭に埋めたと証言し、警察に庭を掘り返させるためでした。

 

しかし、そんな状況になっても慌てることもなく、自信満々に笑みを浮かべる綿貫を見て、コナンは「あの顔がなによりも証拠だ!」と犯行を確信します。

 

その後、いつもの通り調査を進め、綿貫が犯人であることが暴かれたから良かったものの……笑顔で疑いをかけて勘違いだったら、大変な事態になるところですよね。