夢の共演!「マジンガーvsゲッター」 “あの日” の僕たちが胸アツだったワケ

コラム

citrus ダン・ブルウッド

※画像はイメージです

アメコミ映画『アベンジャーズ』などに代表されるヒーローの共演作品。日本においても、特撮やアニメのヒーローが共演・共闘する作品が数多ある。今回はそのなかでも、70年代に製作されたマジンガーシリーズとゲッターロボシリーズの共演映画をご紹介。

 

 

■いがみ合いからの共闘! 2大スーパーロボット初共演

 

1975年春に公開された『グレートマジンガー対ゲッターロボ』はタイトルの通り、グレートマジンガーとゲッターロボの共演作品。マジンガーシリーズとゲッターロボシリーズが初めて共演した記念すべき映画だ。

 

金属を食べて成長する宇宙怪獣ギルギルガンを倒すため、剣鉄也が操縦するグレートマジンガーと、流竜馬がリーダーを務めるゲッターチームが乗り込むゲッターロボが立ち向かう、というのが本作のストーリーとなっている。

 

本作の見所は、功名心に駆られた鉄也と竜馬の対立と共闘のドラマにある。ライバルに負けじと闘志を剥き出しにし、おまけに相手を悪し様に言い始める2人の姿は、一周まわって可笑しさを感じさせる。もちろん、わだかまりを解消した後の2大ロボットのコンビネーションも、胸を熱くさせる名場面だ。

 

 

■新兵器&新ゲッターロボ登場! 宇宙怪獣軍団を倒せ!

 

『グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』は、前作から数ヶ月後の1975年夏に公開。『ゲッターロボ』に代わって、続編の『ゲッターロボG』が登場した。

 

物語は謎の侵略者と宇宙怪獣によって、ゲッターチームの一員である巴武蔵が戦死し、彼らが所属する早乙女研究所が壊滅するという衝撃的な展開から幕を開ける。ゲッターロボが不在でグレートマジンガーも新装備の開発中という危機のなかで、侵略者率いる宇宙怪獣との激闘が繰り広げられる。

 

本作で語るべきはなんといっても、グレートマジンガーの新たなる武器グレートブースターと、ゲッターロボの後継機であるゲッターロボGの登場だろう。特にゲッターロボGは、テレビアニメ第1話での初登場以上に劇的な活躍を見せている。また、前作より深まった鉄也とゲッターチームの友情にも要注目だ。

 

 

■史上最多の3作品共演 結成、スーパーロボット軍団!

 

1976年夏に公開された『グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦!大海獣』では、『グレートマジンガー』と世界観を同じくする『UFOロボ グレンダイザー』が加わった。

 

古代に絶滅したとされる大海獣ドラゴノザウルスによって、石油タンカーが襲われる事件が発生。ドラゴノザウルスを倒すために結成された、グレンダイザー、ゲッターロボG、グレートマジンガーを中心とした地上最初のロボット軍団の活躍が描かれる。

 

この映画最大の特徴は、本作のための主題歌と挿入歌が制作されたことだろう。作詞、作曲・編曲、歌唱は『UFOロボ グレンダイザー』の主題歌と同じ座組で、総勢7体ものロボットの大共闘を彩った。ドラマでは、当時放送が終了していた『グレートマジンガー』の鉄也が主人公となっていたことも特筆すべき点だろう。