コロナ禍による「おこもり」が日常になって6か月。多くの人々が、ストレスを溜めまくっています。しかし、こんな時だからこそ「力を溜めるための読書」に励みたいものです。もちろん「読書をするだけ」では意味がありません。下手をすると「知識だけの頭でっかち」になり、何も生み出さない、何もこの世に残さない人生になってしまいます。しかし!「いずれ動く、必ず動く」という熱い意志のもとの「未来を決める読書」ならば、大きな意味があります。
今回紹介する本は、月収5万円のパンクロッカー、つまりはフリーターだった男性が、1000冊の成功哲学、自己啓発本、ビジネス本を読んで、その本の内容を愚直に実行した結果、どんな未来が待っていたか? を実録した書籍です。
結果を先に言うと、男性は、小さな事業を起こし、年商1億円の小さな会社の社長となり、時間とお金と人間関係に不自由のない生活を掴んでしまいました。しかも、その状態を約18年維持しているのです! しかも、業種がネット通販ということもあり、コロナでもまったく支障がなく、安定した生活をしています。
ご本人である、山口裕一郎さんは、20代の頃は、本気でプロのパンクロッカーを目指していました。しかし、なかなか食えずに辛酸を舐めまくりました。そこで読書に走り、1000冊の書籍を読み漁り、気になったセオリーを半ばヤケクソで1つ1つ実行していったのです。
やがて、月収5万円だった男は年商1億円以上になりました。規模は1億かと思うかもしれませんが、利益率が高ければいいのです。
どのように書籍を選び、どのように読み、どのように再現してゆけば、月収を100倍にできるのか? その詳細を、新著『読破〜成功法則本を1000冊読んで月収を100倍にした男の厳選55冊を教えます〜(未来パブリッシング)』のなかで発表しています。
山口さんは、疑いもせず、本のセオリーを信じ、無心でとにかく、動き続けました。たとえば、こんなふうにです。
■成功したければ100通りの失敗を楽しめ!
松下幸之助は「失敗したところでやめてしまうから失敗になる」という名言を残しています。
「どこかで聞いたこのある、この格言。それを“またか!はいはい”と聞き流さずに、あえて中学生くらいの気持ちになって、愚直にそのとおりにやってみることですよ」と山口さん。
「俺はまだ完全に失敗に終わったわけじゃない。今の状況を「失敗」で完結させないために、行動し続けるんだ!」とドラマの主人公張りに鏡に向かって叫ぶのだとか!
壁を感じた時や、挫けそうになった時はこの言葉を胸にもう一度、全力で挑むようにしたことでなかばヤケクソなギリギリの努力が続き、気が付いたら突破口が見つかったのだそう。
セオリーを少々オーバーにとらえ、ドラマの主人公になったつもりで、やみくもに突っ込んでいく‥‥‥そのぐらいがいいそうです。
「ヤケクソの捨て身が突破口を開く可能性は大いにある。成功したけりゃ、失敗を当たり前だと居直って、失敗を数え、失敗を楽しみ、挑戦し続ける。そのうち実験結果が100個残る‥‥‥戦法は1回1回変えたいね」
失敗の数を数えているうちに、ケーススタディは増えていき、体験知識が溜まる。麻痺してきて楽しくなってきたら、ますます続ける。この愚直な粘りが、突破口を開くのだそう。自分の好きなことならば、なんとなくできそうな気もしますね。
成功本のセオリーを自分のなかのブースターで増幅してから摂取する! これがコツのようです。
■最短距離を進まないと人生はすぐに終わる
『ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣』(本田健著)の中に
「自分の大好きなことを見つけたら、その分野で大成功している人を探すことが重要であり、その分野で成果を出すためにはその道のプロに聞くのが最短の方法」という一節があります。
当然、山口さんはそれも超愚直に実践しました。ビジネスの師匠を見つけては、コンサル料を払い、なんでもかんでも「最短距離」でモノにしてゆきました。
「身銭を切っているからこそ、最低限、受講費は回収するぞ!」という強い気持ちがあったし、お金を払って、その分野で大成功している人に教えてもらうのが最短で成功できるんですよ。特にビジネスにおいては我流で必死で頑張っても、結果が出せずに挫折することが多いので、お金を払って、その分野で大成功しているの道のプロに教えてもらうのが最短で成功できる方法なのです。」と山口さん。
お金がかかるから……と先延ばしにしてると成功は遠のくだけ! だから、超特急のチケットをお金で買ってしまえ、ということです。
たしかにもし、「100回の失敗を実験として楽しむ粘り強さ」と、「成功者から成功特急切符を買うクレバーさ」が合わさったら、そりゃ成功するわな、と大納得!
本著にはその他にも教科書にはいていない、親も教えない、上司も知らないーーそんなセオリーが満載です。ぜひこのシャットインライフの最中に1000冊とはいわずとも100冊くらいは「読破!」したいものです。
そしてもちろん「行動計画」をしっかり立てていきたいですね。