■DIOや空条承太郎の名言をまとめてみた
シリーズ累計発行部数1億以上の記録を誇る漫画『ジョジョの奇妙な冒険』。1987年の開始以来、30年以上の月日が経っても連載を続け、いまだ衰えぬ人気を誇る漫画である。今回は部を超えてジョースター家の前に立ちふさがった、悪のカリスマ・DIOや、第3部の主人公であり、後の部でも登場する空条承太郎はシリーズの顔役。劇中で敵に浴びせる強烈な決め台詞が魅力の彼から、珠玉の名言などをピックアップしてまとめました。
第4部から承太郎のこのセリフを推したい。町を脅かす連続殺人鬼・吉良吉影の後を追う康一と承太郎。とある靴の修理屋で吉良を目前まで追いつめた康一が、彼を焦って追おうとしたときに、承太郎はこのセリフを吐いて康一を制止する。
承太郎がシリーズ屈指の“頼れる男”たりえているのは、この冷静な判断力ゆえなのだ。実際、このとき吉良は罠を張って康一が近づくのを待っていた。人は思い込みで細部を見落としがちで、それが大きな失敗につながってしまう。“観察”こそ“無駄を省く”最短コースなのかもしれない。
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■激戦潜り抜けた強者の風格を見せた「趣味の悪い時計だったな……」
さらに第4部「ダイヤモンドは砕けない」から、ボロボロになりながらも“決め台詞魂”を失わなかった承太郎の名シーンを紹介したい。殺人鬼・吉良吉影の尻尾を掴んだ承太郎。逃亡を図る吉良に重症を負わされるが、血まみれで吉良の前に立ちふさがり「いい時計だな。だがもう時間が見れないようにたたっこわしてやるぜ…きさまの顔面の方をな…」と、いつもの痺れる名言を吐く。が、傷は深かったようで、血を吐いて膝をついてしまう。
このピンチに読者が絶望したのもつかの間、近寄ってきた吉良に承太郎は超高速パンチをお見舞いし「よく見たら やれやれ 趣味の悪い時計だったな……だがそんなことはもう気にする必要はないか…もっと趣味が悪くなるんだからな……顔面の形のほうが…」とふたたび決め台詞を繰り出し、ラッシュを叩き込んだのだった。
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■DIOが目指した究極の高み「真の勝利者とは『天国』を見た者の事だ」
最後は、第6部「ストーンオーシャン」で語ったこの台詞と、後に続く「どんな犠牲を払ってもわたしはそこへ行く」という言葉だ。第6部の時点では既に亡き者となっているDIO。しかし、彼の“恐怖を克服し人々に安心を与え、人類の頂点に立つ”という思想は、彼の親友であるエンリコ・プッチ神父に受け継がれていた。
第3部の時のDIO側の視点が描かれる第6部において、彼は偶然出会ったプッチと友人関係を築いていた。交流を続ける中で、ある日DIOはプッチに上記の台詞を吐く。DIOの言う「天国」とは、精神力の象徴でもあるスタンド能力の行き着く一つの終点を指しており、彼の飽くなき上昇思考の終点でもあった。
その「天国」の正体とは、進化したスタンド能力で“宇宙を一巡させ、全生物に自分が将来どんな目に逢うのか一度体験させ、絶望を吹き飛ばす”ということだった。そして、その運命は能力を発動した者以外変えられない。つまり、全世界の生命に“安心”を与え、なおかつ支配するというおぞましいものなのだ。DIOのこの思想は狂信的なプッチによって代行され、ファンを騒然とさせた第6部衝撃の終盤へつながっていくのだった。
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