音の響きだけでは意味が分かない名前の企業って、結構ありますよね。謎のカタカナがなんとなくカッコよく見えたりしますが、意味や由来を知るとそのイメージが一変するケースも……。今回は名前の意味や由来が意外な企業を4つ紹介します。
■ブリヂストン/海外を目指した創業者の志が込められた
1931年3月31日に福岡県久留米市で創業し、現在では150以上もの国々で事業を展開している「株式会社ブリヂストン」は、世界ナンバーワンのシェアを誇るタイヤメーカーです。
その社名の由来は、創業者である石橋正二郎氏に由来しています。世界進出を視野に入れていた石橋氏は、自身の姓である“石”と“橋”を一字ずつ英訳し、逆さにして“BRIDGE(ブリッヂ)”+“STONE(ストーン)”で“ブリヂストン”となりました。
ちなみに、“BRIDGE STONE”は石橋を造る際の要石という意味もあるとのこと。乗り物の中核を担うタイヤメーカーとしても相応しい名前と言えるのではないでしょうか。
■メニコン/ストレートすぎて逆にわからないネーミング?
コンタクトレンズメーカーである「株式会社メニコン」は、1957年7月に「日本コンタクトレンズ株式会社」として設立され、現在の名前となったのは1980年代のことでした。
そんな「株式会社メニコン」の名前の由来は、“目にコンタクト”というフレーズからなのだそう。テレビCMを流すタイミングで、現在の名前に変わったとのことです。あまりにも直球すぎるネーミングで、逆に予想外に思う方も多いのでは?
■ジュンク堂書店/“ジュンク”+“堂”じゃない!
2015年に「丸善書店株式会社」と合併し、現在は「株式会社丸善ジュンク堂書店」となっている大型書店チェーンの「株式会社ジュンク堂書店」。“〇〇堂”というのは書店などでよく聞くネーミングですが、“ジュンク”にどんな意味があるのかわからないという方も少なくないはず。
実は創業者の父である工藤淳氏が由来となっていて、姓と名をひっくり返して店名にしたのだそうです。つまり、“ジュンク堂”は“ジュンク”と“堂”ではなく、“ジュン”と“クドウ”だったというわけですね。
■ナムコ/創業から65年以上の長い歴史が詰まった名前
『パックマン』などで有名なゲームメーカーの「株式会社ナムコ」。現在は「株式会社バンダイ」と経営統合し、「株式会社バンダイナムコホールディングス」になっています。
「株式会社ナムコ」の名前の由来は、前身である「有限会社中村製作所」にあります。「NAKAMURA AMUSEMENT MACHINE COMPANY」の頭文字である“NAMCO”を会社名に使ったということのようです。言葉の響きだけでは絶対にわからないルーツですね。
――今回紹介した4企業の名前の由来は、どれも聞いたあとの“腑に落ち感”が気持ちいいものばかり。思わず誰かに話したくなりませんか?