アニメもマンガも世界的人気を誇る『ドラゴンボール』のなかでも屈指の人気キャラ、ベジータ様にフィーチャー。プライドが高いサイヤ人の王子ですが、「フリーザ編」では意外と情けない弱音発言がめちゃくちゃ多いんです。
そこで今回は、中高時代の4軍男子(非モテ)から這い上がった経験をもとに、恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト 兼 恋愛カウンセラーである私・堺屋大地が、「フリーザ編」でのベジータ様の弱音発言を厳選セレクトして紹介。
ベジータ様は『ドラゴンボール』でかなり女性人気が高いほうのキャラだと思いますが、もしかすると女子ウケの良さは、その弱音発言にあるのかもしれません。普段は傲慢で俺様キャラなのに、時おり情けない姿を見せるそのギャップが、女子的にたまらないのではないでしょうか…!?
■「これからがほんとうの地獄だ…」
原作マンガ23巻より。
ベジータ様、クリリン、悟飯はギニュー特戦隊のグルドを撃破したものの、グルドは超能力が使えるだけで隊のなかでは一番弱いことを知っているベジータ様。続くリクームとの闘いを前にして、クリリンや悟飯に「これからがほんとうの地獄だ…」と言い聞かせるのです。
予言的中というか、実際、このすぐ後にベジータ様はリクームに手も足も出ず、フルボッコにされるのでした。
■「し… 死ね……!」
原作マンガ23巻より。
「これからがほんとうの地獄だ…」という予言通り、リクームからフルボッコにされるベジータ様。リクームにボロボロにされて、「ば…化物め…… ち…ちくしょう……… こ…これほどまでとは…… こ…このオレが ……まるで赤ん坊あつかいだ………」と心の中で諦めモード。その次に心の中で呟いたのが、この「し… 死ね……!」というセリフでした。
負け犬の遠吠えの如し……。この「し… 死ね……!」というセリフは、一見すると弱音発言には思えないですが、そのセリフの背景を知るとめちゃくちゃ情けないのです。
■「…オレたちの命運は つ…つきた…」
原作マンガ25巻より。
ついにフリーザと対決するベジータ様、クリリン、悟飯。第一形態のフリーザとは、そこそこ戦えていたベジータ様でしたが、第二形態(最初の変身)となったフリーザに手も足も出ず、「…オレたちの命運は つ…つきた…」と呟きます。
闘う前は自身のことを「超(スーパー)サイヤ人になりつつある」と評しており、そこそこ自信があったはずなのですが……。
■「オ…オレはあんなバケモノと闘うつもりでい…いたのか……」
原作マンガ26巻より。
第二形態のフリーザとピッコロの戦いを傍観するベジータ様。ピッコロはそこそこ善戦しているものの、ベジータ様はフリーザの圧倒的な力に恐怖して、「あ…あ…あいつのパワーは底なしだ……」、「オ…オレはあんなバケモノと闘うつもりでい…いたのか……」と心の中でビビりまくるのでした。
しかもベジータ様はこのとき、フリーザがあと2段階の変身を残していることさえ、まだ知りません……。
■「ガチガチ…」
原作マンガ26巻より。
フリーザとの戦闘中に死の淵から復活したことで、自分が超サイヤ人になったと思い込んでいるベジータ様。……ですが、ついに最終形態となったフリーザと対決し、あっさりとその自信が崩れ落ちます。
この「ガチガチ…」は、最終形態フリーザの強さを知り、震えながら泣いてしまったベジータ様が歯を食いしばる音なので、セリフではないのですがセレクトさせていただきました。ちなみにこのとき、ナレーションで「ベジータは生まれて初めて心の底から震えあがった… 真の恐怖と決定的な挫折に…」、「恐ろしさと絶望に涙すら流した これも初めてのことだった…」といったベジータ様の心理状態が丁寧に解説されたのでした。