アニメ『ルパン三世』シリーズに登場する女性キャラクターといえば、峰不二子やクラリスが有名だが、ほかにもルパン三世と縁の深い女性は数多い。今回は約半世紀の歴史を誇るシリーズのなかでも、印象的な3人の女性キャラクターを紹介していく。
■ベッキー/かつての相棒の娘はルパンの模倣犯
最初に紹介するベッキーは、2004年7月3日放送のテレビスペシャル第16弾『盗まれたルパン~コピーキャットは真夏の蝶~』に登場したゲストヒロインだ。
ルパンのコピーキャットとして盗みを繰り返していたベッキーは、左肩に蝶のタトゥーを入れている少女。ベッキーはルパンが以前手を組んでいたキャットという女性の娘で、亡き母の復讐のため、ルパンが盗みを依頼された宝石ブルズ・アイの秘密に迫ろうとしていた。
やがてベッキーはルパンに惹かれ、一度は相棒になりたいと頼むものの、ルパン一味の活躍を目の当たりにして未熟さを自覚。ルパンに別れを告げた。ラストでベッキーの父親はルパンではないかという疑問が提示されたが、答えは謎のまま物語は幕を閉じる。
■レベッカ/自称ルパン夫人!? 行動力抜群のセレブ
レベッカ・ロッセリーニは、2015年10月2日に放送されたテレビシリーズ『PART4』第1話「ルパンの結婚」で、ルパンの結婚相手として登場するという衝撃的なデビューを果たした。
ロッセリーニ財閥の若き会長でありながら、モデルや女優などさまざまな分野に進出しているレベッカは、何よりもスリルを求める性格の持ち主。お宝目当てとわかっていながらルパンのプロポーズを受け、高い身体能力や変装技術を活かしてルパンとの泥棒ゲームに興じるも、最後はルパンに出し抜かれてしまう。
レベッカはその後も『PART4』のヒロインとして活躍。2018年9月19日放送の『PART5』第24話「ルパン三世は永遠に」ではルパンたちの協力者として再登場し、『PART4』から成長した姿を見せた。
■コーネリア/ルパンが愛した女性は生ける屍に…
数多くの美少女や美女が登場する『ルパン三世』シリーズ。そのなかでも数少ないルパンが本気で愛した女性が、1978年9月18日、25日に放送された『PART2』第50・51話「私が愛したルパン」のゲストヒロインであるコーネリアだ。
コーネリアは、かつてナチスで死体催眠術を研究していたドクターゼルの娘。互いに惹かれ合ったふたりはゼルの研究所から逃げ出すが、その最中にコーネリアは銃撃からルパンを庇い、落命する。
だが、コーネリアはゼルの手によって、記憶を失った操り人形として蘇生。ゼルのルパンへの復讐に利用されてしまう。単身コーネリアの死の真相を突き止めようとし、真実を知ってからは自らの命を投げ出す覚悟を見せるルパンの姿は、普段のルパンとはまた違った魅力が感じられる。ルパンとコーネリアが迎えた結末も含めて、その目で確かめてみてほしい。