私たちの身の回りにある、有名企業のロゴマークの数々。企業名をそのまま採用したものが多いなか“なぜこれをアイコンに……?”と首を傾げたくなるようなものも少なからずありますよね。この記事では有名企業のロゴマークの秘密をご紹介します。
■NIKE(ナイキ)/勝利の女神であるニケ像がモチーフ!
スポーツウェアやスニーカーなどを販売する世界的スポーツメーカー・NIKE。チェックマークのようなNIKEのロゴマークは「スウォッシュ」という名前で、ブランド名の由来でもあるギリシャ神話に登場した勝利を擬人化した女神・ニケの像をイメージしてデザインされました。
デザイナーは、NIKEの創設者であるフィル・ナイトが講師を務めていた大学でグラフィックデザインを学んでいたキャロライン・デビッドソン。そのデザイン料はたったの35ドル(日本円換算約3500円)だったとか。
■ベンツ/陸・海・空のどこにおいてもナンバーワン!
ダイムラー社が展開する乗用車・商用車ブランドのメルセデス・ベンツは、高級車の代表格として有名です。誰もが一度は憧れるあのエンブレムは「スリーポインテッド・スター」と呼ばれており、その3点それぞれに意味があります。
3点はそれぞれ「陸・海・空」を意味しており、“あらゆる分野でモビリティを発展させ、頂点を極める”という意味が込められているのだそうです。世界中から憧れの眼差しが向けられるベンツらしい哲学が垣間見えますね。
■グリコ/食とスポーツと健康のつながりをマークで表現!
グリコといえば、ランニング姿の男性が笑顔で走っている、インパクト抜群のあのロゴマークですよね。実はあのマーク、1921年に誕生した由緒あるもので、グリコ社内では「ゴールインマーク」と呼ばれているのだとか。
このマークを思いついたのは、創業者の江崎利一氏。江崎氏は、立ち寄った神社の境内でかけっこをして遊んでいる子どもたちの姿を目にしたことで“スポーツこそが健康の近道”と思い至り、その象徴としてゴールインマークをデザイン。キャッチコピーに「おいしさと健康」を掲げたのだそうです。
■マクドナルド/頭文字だけでなく“おっぱい”という意味も!?
世界的なハンバーガーチェーン店・マクドナルド。マクドナルドのロゴマークといえば、赤い背景に黄色の字で書かれた「M」の字ですよね。あのロゴマークは「ゴールデンアーチ」と呼ばれており、一見するとシンプルにイニシャルをとっただけにも見えますが、“おっぱい”の象徴でもあるようです。
「ゴールデンアーチ」は1960年代、とある心理学者の助言によって「M」の字にさらなる丸みを持たせ、“母親の胸”を連想させるデザインに変化したといいます。無性にマクドナルドのハンバーガーを食べたくなることがあるのは、無意識のうちに母の温もりを想起しているからなのでしょうか……?