【ルパン三世】チートすぎだろ! 過去や未来から襲いかかる敵も…ルパン三世の宿敵たち

コラム

citrus ダン・ブルウッド

 

ルパン三世の永遠のライバルといえば銭形警部だが、半世紀近くもの歴史を誇るアニメ『ルパン三世』シリーズには彼以外にも、ルパンに何度か挑戦を仕掛けた因縁ある敵役が存在する。今回はそのなかから3人の宿敵を紹介していこう。

 

 

■白乾児(パイカル)/銃が効かない!? 驚きの奇術でルパンを翻弄

 

最初に紹介する白乾児は、1971年10月24日放送のテレビシリーズ『PART 1』第2話「魔術師と呼ばれた男」で初めてルパンと戦った。指先から炎を出す、空中に立つ、拳銃やマシンガン、バズーカで撃たれても死なないなど、“暗黒街の魔術師”という異名に相応しい技を見せた男だ。

 

峰不二子が盗んだフィルムを取り戻すため、白乾児はルパンの屋敷を襲撃。白乾児の魔術に手も足も出なかったルパンだったが、そのトリックを次々と暴き、白乾児との再戦に臨む。一転して劣勢に追い込まれた白乾児はルパンが放った炎に焼かれ、滝壺へと落下してしまう。

 

死んだはずの白乾児だったが、2002年4月3日発売のOVA『生きていた魔術師』で再登場。白乾児は「天球の水晶」というお宝を利用し、ルパンへの復讐を果たそうと目論んだものの、最後はルパンに撃たれて海の中へと姿を消した。

 

 

■魔毛狂介/ある時は過去から、ある時は未来から襲いかかる強敵!

 

テレビシリーズ『PART 1』第13話として1972年1月16日に放送された「タイムマシンに気をつけろ!」では、魔毛狂介という1932年生まれの天才科学者がルパンの前に現れた。

 

遥か未来でルパン十三世に亡ぼされた一族の復讐を目的とする魔毛は、タイムマシンによって自在に時間と空間を行き来し、殺害予告をするなどルパンに挑発を繰り返す。精神的に追い詰められるルパンだったが、魔毛に誤って江戸時代を訪れたと思い込ませて隙を突くという奇策を編み出し、タイムマシンの破壊に成功する。

 

2007年7月27日放送のテレビスペシャル第19弾「霧のエリューシヴ」でも魔毛狂介が登場したが、こちらはテレビシリーズとは異なり2854年に生まれた未来人という設定。ルパン三十三世に恋人を奪われた恨みを晴らすため、ルパン一味を過去へ送り込み抹殺しようとしたが、結局は失敗に終わった。

 

 

■ミスターX/姿を変えて何度も立ちはだかるルパン最初の敵

 

最後に紹介するミスターXは、1971年10月24日に放送されたテレビシリーズ『PART 1』第1話「ルパンは燃えているか…?!」でルパンが対峙した相手であり、3度も戦った執念深い敵だ。

 

『PART 1』ではルパンの商売敵である犯罪組織スコーピオンのボスとして登場。ルパンをカーレースに招待し、事故に装って殺害する計画を企てるが、ルパンに出し抜かれてスコーピオンは壊滅してしまう。

 

生き残ったミスターXは、『PART 2』でサイボーグとなり復活。1977年10月3日放送の第1話「ルパン三世颯爽登場」では、罠を張り巡らせた豪華客船にルパン一味を誘い込むもことごとく失敗。1979年1月8日放送の第65話「ルパンの敵はルパン」ではなんと、自らルパンそっくりな姿となって決闘を挑んだが、本物のルパンを見抜いた次元に撃たれて敗北を喫した。