週刊少年ジャンプの人気漫画として、累計発行部数2000万部を記録した『地獄先生ぬ〜べ〜』。
今回は、主人公・鵺野鳴介ことぬ〜べ〜の必殺の左手である、通称“鬼の手”と関係の深い、“地獄の鬼三兄弟”の面々を紹介していきたい。
■覇鬼/三兄弟の長兄!! 桁外れの力を誇るぬ〜べ〜の“鬼の手”の持ち主
まずは、地獄の鬼三兄弟の一番上である鬼・覇鬼を紹介したい。覇鬼はぬ〜べ〜と最も深い因縁を持つ鬼である。というのも、ぬ〜べ〜が左手に封印している鬼の手はもともと覇鬼の左手なのだ。
筋骨隆々の赤い肉体に2本の巨大な角。その禍々しい見た目通り、覇鬼の強さは作中最強クラス。かつて覇鬼は新任教師だった時のぬ〜べ〜と対峙したことがあるのだが、その時は軽い一撃でぬ〜べ〜の左手を物理的に粉砕し、絶体絶命の窮地に陥らせた。それもそのはず、なんとその霊力はぬ〜べ〜の数百倍という凄まじいものなのだ。
このときぬ〜べ〜は、覇鬼の中に取り込まれていた、恩師である美奈子先生の助けもあり、なんとか覇鬼を自身の左手に封印することに成功した。だが、物語終盤で覇鬼は完全復活を果たして地上に降臨。ぬ〜べ〜らを赤子のごとく扱う強さを見せたが、後述の妹・眠鬼の一言で和解。意外にも純粋な子どものような性格で、人懐っこい一面があることを垣間見せた。
■絶鬼/圧倒的邪悪さでぬ〜べ〜らを瀕死に追い込んだ三兄弟一の美形鬼
次は、三兄弟の真ん中であり、作中では男性アイドルとも称された美しい姿を持つ鬼・絶鬼を紹介したい。地獄の階層でも深部にあたる焦熱地獄から童守町に突如として現れた絶鬼。その目的はぬ〜べ〜の左手に眠る兄の覇鬼の解放だった。
復活してすぐに、楽しむために罪のない少年を殺そうとするなど、交渉の通じない非道ぶりを披露。偶然居合わせた見習い霊能者のいずなが少年を守るためにボロボロになるまで必死の抵抗を見せたにも関わらず、余裕の表情で彼女の胸を刃に変形させた腕で貫き、完封。コメディリリーフを瀕死に追い込む残虐さで読者を震え上がらせた。
その後も、のちにぬ〜べ〜の妻となるゆきめや、ライバルである玉藻の決死の攻撃すら寄せ付けなかった絶鬼。だが、仲間や生徒を守るため自身に眠る鬼を解放させ、その力を精神力で一時的に支配したぬ〜べ〜には敗北し、地獄に叩き落とされた。
■眠鬼/驚異的な潜在能力を宿す末っ子は、どこか間抜けなセクシー美少女!?
最後は、三兄弟の一番下の妹である眠鬼だ。突如として童守小学校に出現した眠鬼。体の所々が鬼のパーツとなったツインテール美少女である彼女は、登場早々に自身の強力な妖気をコントロールするパンツを落としてしまい、妖力波を撃って自分の頭を吹き飛ばすというポンコツぶりを披露した。
襲来の目的はぬ〜べ〜にやられた兄二人の仇討ち……なんてことはなく、なんと強力な霊能者を原料に作るパワーアップアイテム“鬼のパンツ”を、ぬ〜べ〜を元にして作るというかなり間抜けなもの。
その後、妖術で学校周辺のすべての人をパンツ一枚にして、無くしたパンツを探す計画を実行したり、男子全員をパンツにして女子に履かせたりなど、作中屈指のお色気パニックをひき起こした。一時的にパンツを奪還して圧倒的な力を見せたものの、未熟さ故に再びパンツ落とし自滅の危機に。結局、ぬ〜べ〜にパンツを管理される形でクラスに編入。根は優しい心の持ち主なようで、文句を言いつつも童守町で過ごすこととなった。