「♂」と「♀」は、それぞれ男性と女性を表すマークとして使われることがありますが、その由来についてカンタンにご紹介します。
実はこれらの記号は、もともとは性別を意味するものではなく、天文学上、♂は火星、♀は金星という意味で使われており、それぞれのカタチはギリシャ神話がルーツになっています。火星の神は戦の神・マルスで、そのマルスが持っていた盾とホコをかたどって「♂」となり、金星の女神・ビーナスは手鏡を持っていたことから「♀」になりました。
その後、スウェーデンの植物学者リンネが火星のマルスを男性の象徴、金星のビーナスを女性の象徴として考えたことから、これらが性別を表すマークとして使われるようになりました。今も英語ではその名残が残っており、♂はMars symbol(火星のシンボル)、♀はVenus symbol(金星のシンボル)と呼ばれています。