『幽☆遊☆白書』の最強キャラは●●●? それを裏付ける描写や台詞も…!!【徹底考察】

コラム

citrus 二階堂銀河

 

アニメも大人気で発行部数約5000万部を誇るバトル漫画『幽☆遊☆白書』。

 

一度死んでしまった主人公・浦飯幽助は様々な出来事を経て生き返り、その後、霊界探偵として妖怪絡みの事件などを解決していくというストーリー。暗黒武術会といった妖怪たちが集う団体戦の大会に幽助らが出場するなど、王道のバトル展開も熱い作品でした。

 

 

そんな『幽☆遊☆白書』では、幽助らの前に幾度となく強敵が立ちはだかり、特に物語終盤の魔界統一トーナメント編では、魔界屈指の強さを誇る妖怪が勢ぞろいします。そして、 “どのキャラが最も強いか”は作中で明確には語られていなかったものの、実は、その答えを示唆する描写が各所に散りばめられていたのです。

 

 

そのキャラこそが、魔界三大妖怪の一人、軀(むくろ)。今回は、そのシーンを振り返りながら、軀の強さについて考察していきたいと思います。

 

 

 

 

■魔界三大妖怪と、雷禅の旧友たち……一番強いのは誰なのか?

 

 

作中では、軀含めた三大妖怪の妖力値(強さのパラメータ)がそれぞれ表されるのですが、三者ともにどっこいといったところ。しかし、そういった数値だけでは強さを比較できないことはその後のさまざまな描写からわかってきます。

 

 

そもそも、数百年のあいだ魔界を牛耳っていたはずの三大妖怪が、実は魔界で飛びぬけて強いわけではないことは、三大妖怪の一人・雷禅の旧友たちの台頭によって明らかになります。同じく三大妖怪の黄泉は、彼らのことを「一人一人がオレと互角いや……それ以上」と評価していましたからね。

 

 

魔界統一トーナメントの結果だけを見れば、軀を破ってそのまま優勝した煙鬼が最強キャラと言ってもいいのかもしれません。しかし、軀直属の部下はこんな会話のやりとりをしています。

 

 

「たしかに煙鬼も強かったが軀様が本気を出せば倒せない相手ではなかったはずだ」と時雨。それに対してもう一人の部下は「あの方の強さは精神状態によって大きく左右される あんな和やかな大会では最高時の半分くらいがせきの山だろう」と説明しています。

 

 

そしてその直後、軀の部屋におもむき意図的に挑発した飛影は、激昂した軀に腹を攻撃され彼方に飛ばされます。そして「大会でこの力を出せば楽に優勝してただろうにな」と発言しているのです。

 

 

 

 

■部下が語る軀の強さに纏わる特性……それを裏付ける描写とは

 

 

軀のそういった特性を証明するような描写は、魔界統一トーナメントの棗(なつめ)戦でも描かれています。

 

 

軀は、雷禅の旧友の一人である棗を相手に、余力を残しながらリード。そんな折、別のフィールドにて同時進行で戦っていた幽助vs黄泉の好戦的な闘気の共鳴を近くで感じとった軀は、幽助らに呼応し「オレ達も体力のけずりあいはやめにしないか」と棗に提案。これは前述の軀の部下の説明を裏付けるような場面と言えるでしょう。

 

 

以上の描写や台詞が全て事実だとしたら、『幽☆遊☆白書』最強キャラは、“感情が高ぶった軀”である可能性が高いと言えるのではないでしょうか。

 

 

ただし、ここで忘れてはいけないキャラが、雷禅。ワケあって700年ほど前から断食を始め、作中では弱体化の末に餓死したのですが、雷禅の旧友は「今の軀や黄泉なんて当時(断食前)の雷禅見てたら小便ちびっとるよ」と語っています。

 

 

それが本当ならば、“軀最強説”を覆すことになるかも…。しかし、それももはや考察しようがないこと。誰が最強かは、想像を巡らせるしかないですね。