格闘ラブコメアニメ『らんま1/2』の主人公・早乙女乱馬は、水をかぶると女になる体質の持ち主で格闘技の達人。作品内で乱馬は驚くべきルールを持つ“トンデモ格闘技”に幾度となく挑戦してきた。今回はそのなかから代表的な3つの競技を紹介していこう。
■格闘新体操/“何でもあり”な格闘〇〇編の元祖
乱馬が作中で最初に挑戦したトンデモ格闘技が、第11話「乱馬を激愛!新体操のスケバン登場」でその名が初めて登場した「格闘新体操」だ。
乱馬の許嫁であるあかねは、聖ヘベレケ女学院との格闘新体操の試合の助っ人を頼まれたが、試合前日の練習中に足首を怪我してしまう。急遽あかねに代わって女の姿で試合に出ることとなったらんまは、ライバルの良牙とともに徹夜の猛特訓に臨む。
見所は素手を使わず道具で攻撃するというルールに則り、ありとあらゆる道具や武器を駆使するらんまと小太刀の激戦。リングアウト阻止のためリング自体を動かす反則まで飛び出す試合展開は、“何でもあり”を地で行く格闘〇〇編の一発目に相応しいと言えるだろう。
■格闘茶道/インパクト抜群なバトルスタイル!
次に紹介する「格闘茶道」はそのネーミングもさることながら、ルールと戦いの際の姿勢の独特さから、一度見たら決して忘れられないほどのインパクトを誇る。
第93話「これが格闘茶道でおます」でらんまは、偶然出会った格闘茶道の跡取りである大文字煎太郎に依頼され、格闘茶道の家元に挑むこととなる。格闘茶道で特筆すべきは、正座の姿勢で戦うという格闘技らしからぬルール。正座のまま畳の上や天井を走り、挙句の果てには木の枝を跳び回る煎太郎と家元の姿は衝撃的だ。
さらに、第130話「格闘茶道!さらわれた家元」では「裏格闘茶道」も登場。正座で戦うという基本スタイルを放棄し、3人のコンビネーションで挑むという無法な戦いぶりで男の姿の乱馬を苦しめた。
■格闘ディナー/もはや化け物!? 驚愕の食事シーン
第105話「ボンジュールでございます」、第106話「ディナーはリングの上で」に登場した「格闘ディナー」は、これまで紹介した2種目をしのぐほど強烈な競技だ。
天道家の娘をめとるため、格闘ディナーの達人であるピコレット・シャルダンが現れた。ピコレットに敗北した乱馬はリベンジを果たすため、天道家の娘と身分を偽ってシャルダン家の花嫁修業に赴く。
格闘ディナーは人前で食べる姿を見せず、先に食事を終えたほうが勝利するというルール。そんな格闘ディナーの達人たちが早食いのために会得したのが、異常に大きな口や長い舌を使って一瞬で口の中に運ぶという戦い方だった。妖怪とまで形容されたピコレットたちの異様な姿と、ピコレット打倒のために乱馬が編み出した奇策は一見の価値あり。