1987年に連載を開始し、1989年からは3年半にわたってテレビアニメが放送された人気ラブコメ『らんま1/2』。今回は親が決めた許嫁同士ながら喧嘩が絶えない主人公・早乙女乱馬とヒロイン・天道あかねのドキッとするような名場面を3つ紹介!
■乱馬がいないXmas/乱馬捜索の果てにあかねを待っていたのは…
最初に紹介するのは、第123話「乱馬がいないXmas」。クリスマスイブに買い物へと街へ繰り出した乱馬とあかねだったが、買い物の帰りに乱馬は何処かへと去ってしまう。「クリスマスの飾りつけをする」という約束のため、あかねは乱馬の行方を捜すことに。
陽が落ちる頃になっても乱馬を見つけられず、トボトボと歩くあかね。通りすがった公園には、なんと乱馬が。実は乱馬は買い物の最中にあかねが欲しいと話していたぬいぐるみやハンカチ、オルゴールなどのプレゼントを探し回っていたのだ。
行く先々でトラブルに見舞われながら手に入れた品を手渡す乱馬と、雪が降るなかで乱馬のプレゼントを抱きしめるあかねの姿は、お互いへの愛情が垣間見える名シーンと言えるだろう。
■大変!あかねが入院した/素直になれない乱馬が取った大胆な行動
第131話「大変!あかねが入院した」ではサブタイトルからも明白な通り、体育の授業中の怪我で骨にひびが入ってしまったあかねが入院することに。怪我の原因を作った負い目もあってなかなか見舞いに行けない乱馬は、着替えを持って行くという名目であかねの元を訪れたものの、喧嘩別れしてしまう。
電話であかね本人から退院日が早まったことを聞いた乱馬は、あかねに謝罪するためにお詫びの言葉を書き添えた横断幕を自作し、一人でこっそりとあかねの入院先へと向かう。
名シーンとして挙げたいのはそのあと、抜け駆けしていたことがバレた乱馬が、追求から逃れるためにあかねをおぶって走り去る場面。突然背負われて赤面するも、ギプスに書いた乱馬の悪口に気づかれそうで焦るあかねと、あかねに目を覆われてしまい転倒する乱馬の一幕は、付かず離れずなふたりらしさが感じられる。
■一つ召しませ恋の桜餅/あかねの運命の相手はまさかの…!?
最後に紹介する第149話「一つ召しませ恋の桜餅」は、原作漫画でも描かれたエピソード。結ばれる運命にある相手が食べると顔に桜の花弁印が、そうではない相手にはバッテン印が浮かぶという桜餅の恋占いを乱馬に試そうとするあかね。しかし、偶然桜餅を食べてしまった乱馬のライバル・響良牙の顔に桜の花弁が浮かんでしまうのであった。
意を決してあかねの桜餅を口にする乱馬だったが、顔を見せる直前にあかねに突き飛ばされて顔が墨汁まみれになってしまい、墨汁とともに顔についていた印も洗い流してしまう。さらに、良牙の顔に浮かんでいた桜の花弁の正体が、良牙が水をかぶって変身する子豚の蹄の跡だったことも発覚する。
注目したいのは物語終盤、良牙との喧嘩で蹄の跡をいくつも付けられた乱馬が、あかねに桜印が浮かんだのだと誤解されるシーン。満面の笑顔で「そんなにいっぱい出ちゃったら、許嫁やめられないね」と言葉をかけるあかねと、それに見惚れて呆けてしまう乱馬という珍しいふたりの姿は必見だ。