最近はキャップ式のワインボトルも増えていますが、やはりポピュラーなのはコルク栓が使われているボトル。時には栓を抜くのに使うオープナーがなくて困った……ということもあるのではないでしょうか。今回はそんな場面で役立つアイテムをご紹介します。
■はさみ:2本のはさみを使ってコルクを抜き取る
最初に紹介するのは、身近な道具をオープナーの代わりに使う開け方。ネジとペンチを使う方法や、ナイフを使う方法などさまざまなやり方があるのですが、今回は道具自体が楽に用意できて比較的安全なはさみを使うやり方を紹介します。
用意するのははさみ2本。特に小さい工作用のはさみだと扱いやすいと言われています。まずは目一杯に広げたはさみ2本を、コルクの中心から挿し込んでいきます。
半分くらいまで押し込んだら、ある程度固定できているかを確認し、指を入れる穴の部分を持って回していきましょう。そうすると、オープナーと同じ要領でコルクを抜き取ることができますよ。
■靴:底面を叩く圧力でコルクを押し上げる
次に紹介するのは、ワインボトルの底面を床や壁に叩きつけ、その衝撃でコルクを抜くという少し荒々しい方法。タオルなどのクッション性の強いもので底面を包む方法もありますが、とりわけ簡単なのが靴を使った方法です。
やり方としては、コルク側を上にしてワインボトルを靴の中に入れて横にし、ボトルの水平を保つように靴の裏を壁に優しく叩いていくと極めてシンプル。靴によって保護しているものの、ボトルにヒビが入ってしまったり割れたりしてしまうほど力を加えすぎないように要注意。
ワインボトルの底面を何度も叩くと気泡が発生し、気泡が消えるときの圧力でコルクが少しずつ押し上げられていきます。コルクが指でつまめるくらい出っ張ってきたら、そのまま手で引き抜きましょう。また、室内でやるときは周囲への騒音や壁へのダメージにも十分に気をつけてください。
■マジックペン:コルクを押し込みワインに落とす
最後はここまで紹介してきた開け方ができないときの最終手段、コルクを力づくで押し込み、ボトルの中のワインに落とす方法です。
使う道具として推奨されているのはマジックペンですが、コルクよりも断面の面積が小さく、瓶の首よりも長いものであれば何でも構いません。ただし、かなり強い力で押し込むのである程度の固さがあり、力が集中しすぎてコルクを割ってしまわないよう面積が小さすぎないものを選ぶ必要があります。
この方法だとコルクを落としたときにワインが噴き出してしまう恐れがあるので、準備としてワインが飛び散っても大丈夫な場所の確保や、ワインを拭き取る道具の用意をします。準備ができたらビンを床に置いてしっかり固定し、垂直にコルクを押し込みましょう。効率よく力を伝えるために、壁際に寄せて固定を強化するのも有効です。
また、ワインにコルクの破片が混入するリスクが高いので、その場合はコーヒーのドリップバッグなどを用いて取り除くと良いでしょう。