切り身魚の調理方法としては定番の焼き魚。グリルを使ってなんとなく焼いている、あるいはグリルがなくて自宅で焼けないと思っている方もいるのではないでしょうか。そこで、グリルやフライパンを使って自宅でおいしい焼き魚をつくる方法をご紹介いたします。
■和食屋で食べるような焼き魚を自宅で!
後片付けに手間がかかるという理由で、キッチンのグリルにはあまり手をつけないという方も少なくないかもしれません。
しかし、魚の旨みを逃さないように焼くことで、スーパーのお惣菜で購入するものよりもジューシーでおいしい焼き魚を食卓に並べることができるのです。
また、一人暮らしをしていて自宅ではあまり魚の切り身を焼かないという方でも、これを機会にぜひ自身で魚を焼いてみるということをおススメします。
では、さっそく紹介していきましょう。
■グリルで切り身魚を焼くときは下準備と火加減がポイント
グリルで切り身を焼くときはいきなり焼かずに、まずは強火2~3分間予熱をします。これによって網に切り身がつきにくくなり、後片づけが楽になります。切り身からドリップと呼ばれる液体が出ている場合は、ドリップが臭みの原因となるのでペーパータオルで拭き取りましょう。
続いて下ごしらえとして、切り身に塩をふりかけていきます。塩によって下味がつくだけでなく、魚の身が締まるので身崩れ防止にもなります。また、高い位置からふりかけると、まんべんなくまぶすことができますよ。
いよいよ切り身をグリルに入れて焼き上げます。焦げそうだからと弱火で長時間焼いてしまうと、水分と旨味が抜けてしまって身がパサついてしまうので、中火~強火で一気に焼くようにしましょう。
上部にのみバーナーがある片面焼きの場合は、皮目を下にして焼いたあと、皮目が焼けたらひっくり返します。時間の目安はそれぞれ4~5分ずつです。両面焼き場合は皮目を上にして、皮がきつね色になるまで焼いていきます。こちらの時間の目安は6~7分程度になります。
■ひと手間加えてフライパンでもおいしい焼き切り身魚が
キッチンにグリルが備え付けられていないという方でも、フライパンを使えばおいしい焼き魚を焼くことができます。
調理にあたって用意するのはフライパンと、クッキングシートかアルミホイル、フタ。クッキングシートやアルミホイルをフライパンの上に敷いて切り身を焼くことで、フライパンに切り身がはりつくことと臭い移りを防ぐことができます。また、フライパンが切り身より小さなサイズだと焼きムラが出てしまうので、どんな素材でもいいので切り身がすっぽり入るサイズのフライパンを使ってください。
ドリップを拭き取り塩で下味をつけ、フライパンの上にクッキングシートなどを敷いたら、皮目を下にした切り身をフライパンにのせます。油を引かずに中火で3~4分焼き、色味が半分ほど変わってきたら裏返し、フタをして2~3分蒸し焼きにします。
また、グリルと違って脂が落ちずに残ってしまい、クッキングシートにしてもアルミホイルにしても吸収しないので、脂っぽくならないようにこまめに拭き取るようにしましょう。