【銀魂】真選組“鬼の副長”…土方十四郎という男 コレ知らなきゃ土方は語れない!!

コラム

citrus ダン・ブルウッド

 

1月8日に公開された劇場版の累計興行収入が17億円を突破したことも記憶に新しい人気アニメ『銀魂』。数多くの登場人物が活躍する『銀魂』から、今回は武装警察・真選組のナンバー2を務める土方十四郎の名場面を紹介。

 

 

■第103話/仲間を想う“鬼の副長”の帰還劇

局中法度という規律を課すなどの厳格な言動から“鬼の副長”と隊士たちに恐れられている土方。しかし、第101話~第105話の「真選組動乱篇」では偶然手に入れた妖刀の呪いによってヘタレオタクの人格が宿り、真選組局長の座を狙う伊東鴨太郎の陰謀もあって真選組から追い出されてしまう。

 

名場面として挙げたいのは第103話「長所と短所は紙一重」のクライマックス。伊東が率いる反乱分子に囲まれ、局長・近藤勲は危機に陥る。そこへ助太刀に駆けつけたのが土方に真選組を託された坂田銀時ら万事屋と、無理矢理同行させられたオタク人格の土方だった。

 

自らの命で事態の収拾を図ろうとする近藤。そんな近藤の言葉を耳にした土方は本来の人格が覚醒、ふたたび刀を取って伊東との戦いに臨む。近藤へ語りかけるなかでヘタレオタク人格から、いつもの土方へと戻っていく声の変化が最大の見所ならぬ聴き所だ。

 

 

■第185話/マヨラー土方ここに極まれり!?

土方は異常なまでのマヨネーズ好きでもあり、行きつけの定食屋では丼ぶりの上にたっぷりのマヨネーズがかけられた土方スペシャルなる料理を口にしている。そんな極度のマヨラーっぷりが大暴走したのが第185話「故郷とおっぱいは遠くにありて思うもの」だ。

 

テレビコマーシャルでマヨネーズ工場への招待キャンペーンを知った土方。招待チケットを引き当てるために土方は、内需拡大の名目で真選組隊内でのマヨネーズの大量消費を義務付ける暴挙に出る。

 

短編ながら奇怪なマヨネーズ料理や風呂のお湯、井戸水などもマヨネーズに変えてしまうマヨネーズ地獄や、マヨネーズ工場に行くことを夢見て締まりのない表情を見せる土方の姿がインパクト抜群なこのエピソード。笑撃のオチにも注目してほしい。

 

 

■第246話/クールな土方が宿す熱い信念!

最後に紹介するのは、第244話~第247話の「バラガキ篇」の一幕。「バラガキ篇」では土方が田舎の豪農の隠し子で、自分を引き取り育てた義兄とある事件をきっかけに疎遠となり、触れると怪我をするような暴れん坊の“バラガキ”として恐れられていたという過去が明かされた。

 

名門の血筋ながら手が付けられない問題児である佐々木鉄之助を押しつけられた土方だったが、鉄之助が自身と似たような境遇にあると知って受け入れ、心を改めさせる。しかし、鉄之助が以前出入りしていた過激な攘夷集団に囚われたことで、攘夷集団壊滅のため鉄之助を見捨てようとする佐々木異三郎率いるエリート部隊・見廻組と真選組の全面戦争が幕を開けることとなる。

 

第246話「悪ガキどもの祭典」終盤では土方本人の口から、鉄之助を救おうとした行動の裏にある信念が語られた。「悪ガキが、罪人(わるがき)見捨てたらシメーだろーが」と言い放つ場面は、土方ならではの名シーンと言えるだろう。