毎年多数のアニメ主題歌がリリースされ、J-POP界を賑わしています。その一方で、制作されてから年月を経ているのにも関わらず、現在も多くのアーティストにカバー・リアレンジされ続けているアニメ主題歌も少なくありません。
■「ムーンライト伝説」(『美少女戦士セーラームーン』)
1991年より「なかよし」(講談社)で連載され、1992年からはテレビアニメシリーズの放送がスタートした『美少女戦士セーラームーン』。同作のOPテーマに採用された「ムーンライト伝説」は、超有名なアニメソングのうちの1曲で、これまで数多くのアーティストにカバー・リアレンジされてきました。
2014年1月29日リリースのトリビュートアルバム『美少女戦士セーラームーン THE 20TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE』では、ももいろクローバーZがカバー。さらに、2018年4月4日にリリースされた『美少女戦士セーラームーン THE 25TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE』では、アニメ『鬼滅の刃』のOPテーマで有名なLiSAがカバーしています。
また、同年5月16日にはでんぱ組.incがヒャダインによるリアレンジバージョンの「ムーンライト伝説」を配信でリリース。こちらは疾走感と緩急が加えられたアレンジにより、同曲の従来のイメージを覆すような仕上がりになっています。
■「はじめてのチュウ」(『キテレツ大百科』)
1988年~1996年の約8年間、全331話も放送された『キテレツ大百科』。その主題歌といえば、「はじめてのチュウ」を思い浮かべる人が多いかと思います。作詞・作曲を担当したシンガーソングライターの実川俊晴が「あんしんパパ」名義で歌唱した同曲は、1990年のリリース後もカバーやリアレンジされて今もなお親しまれ続けています。
2000年にはHi-STANDARDが「はじめてのチュウ」を独自に英訳し、パンクテイストに落とし込んだ「MY FIRST KISS」を発表。同曲を収録した「Love IS A Battlefield」は累計で45万枚以上を売り上げました。
また、「はじめてのチュウ」はテレビCMソングとしても頻繁に使用されています。今年、女優の松本まりかがサントリー「鏡月焼酎ハイ」のCMで口ずさんでいたのも記憶に新しいですよね。
■「勇気100%」(『忍たま乱太郎』)
最後にご紹介するのは、1993年に放送が開始されたテレビアニメ『忍たま乱太郎』のOPテーマ「勇気100%」。放送開始当時から現在まで30年近く、変わらずOPテーマとして親しまれている同曲は世代を問わず広く知られています。
2002年まで使用されたオリジナルバージョンを歌唱していたのは光GENJIでしたが、同曲はYa-Ya-yah、Hey!Say!JUMP、NYC、Sexy zoneとジャニーズ事務所の後輩たちに脈々と受け継がれていきました。ある意味で若手ジャニーズの登竜門のような一曲になったとも言えるでしょう。
さらに、マキシマムザホルモンがロックフェス「AIR JAM 2012」にて、同曲を独自にアレンジして発表。誰もが歌える同曲のカバーをフェスで初披露……ということで、会場は大いに盛り上がったことでしょう。