2021年の1月に放送がスタートするや、SNSを中心に爆発的に口コミが広まったストップモーションアニメ『PUI PUIモルカー』。今回は本作でも屈指の人気を誇る、健気で臆病なシロモの活躍をまとめてみた。
■第2話/不憫かわいい!? 視聴者の心を鷲掴みにしたシロモ主役回!
まず紹介するのは、第2話の「銀行強盗をつかまえろ!」でのシロモだ。シロモは公式HPでは「基本的に臆病なモルカーのなかでも特に臆病な性格を持つ。心優しい運転手に甘えたりもするが、いろいろなトラブルに巻き込まれがち」と紹介されているキャラクター。この第2話はそんなシロモの魅力が存分に詰まった主役回となっている。
ある晴れた日。シロモとその運転手は大きな銀行の横にある商店に訪れる。心優しい飼い主に渡されたレタスをムシャムシャと頬張りながら、ご主人が戻ってくるのを待っていたシロモに突如として悲劇が襲いかかる。なんと、隣の建物で銀行強盗が発生し、逃亡する強盗団に逃走用車両として目をつけられてしまったのだ!
心優しいモルカーのなかでもとりわけ純真無垢なシロモが、強盗に銃で脅され涙ぐむシーンは、思わず止めに入りたくなるほど。その後、奪ったカネを積み込まれ、パニックのうちに警察に追い回されてしまったシロモ。しかし恐怖からなのか、体内のお金をうんちとして道路に残していたことが目印となり、無事強盗団のアジトに警察が突入。シロモは無事保護された上に勲章までもらうこととなった。しかし、シロモの受難の旅はまだ始まったばかりだった……。
■第5話/臆病なシロモがレースに!? エンタメ回でも“らしさ”を見せた名場面
次は、本作がエンタメ演出に進んでいった第5話「プイプイレーシング」でのシロモの活躍を紹介したい。この回はアビー、チョコ、ポテト、テディといったキャラクター達が入り乱れてレースを行うハチャメチャ展開が魅力なのだが、シロモもきっちりとその性格と逃れられぬ“不憫な運命”を感じさせるシーンが用意されていた。
大観衆に見守られながら幕を開けた“プイプイレーシング”。スタートラインに並ぶモルカーたちは気合い十分な様子で、スタートの青信号が灯されるや一斉に走り出す。先頭集団にはチョコやポテト、そしてテディといったフィジカル強めのモルカーたちが締めるなか、シロモは遅れ気味ながらその後をしっかり追いかけていた。
ポテトが競り合いのなかクラッシュした隙をついて、一気に先頭に立ったのはなんとシロモ。ここにきて不憫キャラの汚名返上か!? と思われた矢先、シロモは目の前にそそり立つジャンプ台にビビって急ブレーキをかけてしまう……。哀れシロモは後続のテディに豪快に追突され、ジャンプ台下のプールに盛大に転落してしまうのだった。
■第6話/襲いかかるゾンビの群れ……シロモファンが驚愕した衝撃回!
そんな不憫続きのシロモ。第6話「ゾンビとランチ」にて、これまでの比ではない不幸が襲いかかった……。SNS上でもこの話が放送された直後は、その衝撃展開ぶりにシロモの安否を気遣うツイートが乱れ飛んだほどである。
荒涼な大地を貫く一本道。そこを爆走するテディとシロモのあとを追うのは、なんとゾンビの群れ! これまでの世界観をぶっ飛ばしかねない驚きのオープニングで幕を開けた第6話は、テディが突如として重武装化してゾンビを追い立てる展開に続くなど、視聴者を驚かせ続けた。しかし、物語は荒野をさまようハンバーガーモルカーの登場で転機を迎える。
テディ&シロモとゾンビ達の追いかけっこに目を回して倒れたハンバーガーモルカー。しかし、彼(彼女?)のハンバーガーを巡って、ゾンビとシロモ達は奪い合いを始めてしまう。結果的にハンバーガーをお肉と野菜に分けて事態は一件落着したのだが、次の瞬間、予期せぬ悲劇が訪れた。なんと、お肉を頬張るゾンビがうっかりシロモに噛み付いてしまい、シロモがゾンビモルカーになってしまったのだ。この事件はファンの間で“シロモショック”と呼ばれ、数週間ファンたちを不安にさせたが、第10話でしれっと元に戻っており、ファンは胸をなでおろしたのだった。