『エヴァ』シンジ役の声優・緒方恵美さんが『呪術廻戦』に参戦! 第二黄金期を迎える!?

コラム

citrus 堺屋大地

 


今年公開された『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で26年に及ぶシリーズの歴史に幕を下ろした『エヴァ』。そんな『エヴァ』の主人公・碇シンジの声優を務めたレジェンド・緒方恵美さんが、これから迎えるかもしれない第二黄金期について考察させていただきます。

 

 

■今冬公開の『劇場版 呪術廻戦 0』の主人公に抜擢!

緒方恵美さんの代表作として真っ先に挙がるのは、間違いなく『エヴァンゲリオン』シリーズの主人公・碇シンジ役でしょう。1995年にテレビシリーズが放送開始され、旧劇場版で一旦完結。しかし2007年から新劇場版シリーズとしてリブートし、今年、見事な完結を迎えました。

次の代表作として挙がるのが、鬼才・冨樫義博先生の作品『幽☆遊☆白書』(1992年~)の蔵馬役ではないでしょうか。まだ『エヴァ』が始まる前でしたから、緒方恵美さんの知名度を一気に押し上げたのが蔵馬役だったのです。

他にも『美少女戦士セーラームーン』シリーズ(1993年~)の天王はるか/セーラーウラヌス役や、『遊☆戯☆王』(1998年~、アニメ第1作)の主人公・武藤遊戯役なども有名。近年では『暗殺教室』(2015年~)で堀部イトナ役も好演されていました。

そんな緒方恵美さんですが、『エヴァ』が完結した今年から、さっそく第二黄金期を迎える土壌が出来上がりつつあるのです…!

というのも緒方恵美さんは、昨年10月から今年3月までテレビ放送されて社会現象を巻き起こした『呪術廻戦』の劇場版作品で、今年12月公開予定の『劇場版 呪術廻戦 0』の主人公役を射止めているのです。

『劇場版 呪術廻戦 0』は本編の前日譚となっているため、緒方恵美さんが演じる主人公・乙骨憂太は本編アニメに未登場。今冬の劇場版で初お披露目されるキャラとなっています。ただ、実は新章が展開されている原作マンガでは乙骨憂太が本編にも登場したため、今冬の劇場版だけでなく、緒方恵美さんが今後も『呪術廻戦』シリーズにかかわっていく可能性は超濃厚…!

『呪術廻戦』は五条悟などの超人気キャラを輩出している作品ですが、乙骨憂太は五条悟に並ぶ人気を獲得するポテンシャルも秘めたキャラクター。乙骨憂太が人気爆発すれば、緒方恵美さんの新たな代表作となり、声優としての第二黄金期を迎えることでしょう。

余談ですが、今年Nintendo Switch用に発売された『ファミコン探偵倶楽部』(任天堂)という推理アドベンチャーゲームの主人公も、緒方恵美さんが演じています。1988年・1989年に発売されたゲームのリメイクなのですが、オリジナル作品の大ファンだった筆者は、『ファミコン探偵倶楽部』のリメイクで緒方恵美さんが主人公を演じたことに、驚きとともに胸が熱くなったものです。

――『エヴァ』は完結しましたが、緒方恵美さんのキャリアハイは、むしろこれから訪れるのではないでしょうか。今はまだ緒方恵美さんの声を聴くと“『エヴァ』のシンジ”をイメージされる方がほとんどでしょうが、これからは“『呪術廻戦』の乙骨”のイメージが浸透していくかもしれませんね。