『呪術廻戦』虎杖vs真人 まだアニメでは描かれてない渋谷事変の最終バトル【ネタバレ】

コラム

citrus 二階堂銀河

 

2020年10月にアニメ化した『週刊少年ジャンプ』の人気バトルマンガ『呪術廻戦』で、真人ら呪霊が五条封印のために人間界を襲った渋谷事変。その最終決戦として最も白熱した虎杖vs真人と、その戦いに辿り着くまでの虎杖の道のりを振り返っていきます。

 

 

■渋谷事変のはじまり――呪霊や呪詛師を倒し、封印された五条の救出へ

夏油の遺体を操る羂索(けんじゃく)や真人ら呪霊にとって、最大の敵と言える五条悟の封印を目的とした渋谷事変。ハロウィンの渋谷駅周辺を襲った呪霊に対し、呪術師サイドも総出で討伐に臨みます。一級術師の冥々(めいめい)と別れて単独行動を取る主人公・虎杖(いたどり)悠仁が順調にバッタの呪霊を祓う一方で、五条に危機が…。

 

羂索は目論見通り五条の封印に成功し、緊急事態を迎える呪術師一行。虎杖は伏黒(ふしぐろ)恵らと合流し、今度は渋谷駅周辺を包む結界・帳(とばり)を降ろす呪詛師(人へ危害を加えるために呪力を使う者の総称)の捜索・討伐に向かうことに。

 

やっと見つけたその呪詛師は、受けた攻撃の強弱を「あべこべ」にし、強い攻撃を効かなくする術式の持ち主。そのカラクリを伏黒とのタッグで見破り、撃破。そして虎杖は、封印した五条を所有する羂索と呪霊らがいる敵本陣・渋谷駅構内へ。

 

 

■呪胎九相図・脹相に苦戦し、意識を失ったところに宿儺の指を取り込まされ…

駅構内で初めに待ち受けていたのは、羂索らの手によって復活した呪胎九相図(じゅたいくそうず)の一人・脹相(ちょうそう)。同じく呪胎九相図で兄弟分の壊相(えそう)、血塗(けちず)の敵討ちのため、虎杖と対峙します。

 

術式「赤血操術」で自身の血を操り戦う脹相相手に、虎杖は苦戦。やがて意識を失ってしまった虎杖は、自身の体に眠る特級呪物・宿儺(すくな)の指を呪詛師によって無理やり飲み込まされ、一時的に宿儺に身体を乗っ取られてしまいます。

 

敵・味方に頓着のない宿儺は、多くの人間を巻き込みながらも、特級呪霊の漏瑚(じょうご)を祓い、伏黒の窮地を救います。しかし、宿儺による体の支配権が戻って意識を取り戻した虎杖は、宿儺復活による蛮行と自分自身の弱さに失望して泣き崩れてしまいます。

 

 

■何度も絶望を味わいながらも立ち上がり、宿敵・真人との最終決戦へ

再び立ち上がった虎杖は決意を新たにし、かつて一級術師の七海健人とともに戦った「人間の呪い」である真人(まひと)との対決に望むことに。しかし、そこで七海、同級生の釘崎の死を相次いで目の当たりにした虎杖は、いよいよ心が折れてしまいます。

 

そんな絶対絶命のピンチに現れたのが、交流戦では敵として戦いながらも友情が芽生えたのを確認しあった東堂葵。東堂の支えとサポートによって虎杖は復活し、120%のポテンシャルを引き出すに至ります。

 

一方で真人も呪力の核心を得て覚醒し、変身を遂げることでさらなる強さを手に…。激戦は長く繰り広げられますが、虎杖は東堂との連携によって辛くも真人を撃破。ハロウィンの渋谷を襲った一夜で虎杖にもたらされた呪術師としての進化と精神的な成長は、計り知れないものでしょう。